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「外国為替市況」の解説

2016年10月
日本銀行金融市場局

作成部署、作成周期、公表時期等

作成部署
金融市場局
作成周期
日次
公表時期
毎営業日の17時過ぎ
公表方法
インターネット・ホームページ
刊行物等

1. スポット・レート

スポット・レート(直物<じきもの>相場と呼ばれることもある)とは、売買の取引が成約してから2営業日目に実際に資金の受渡が行われる取引に適用されるレートです。掲載している数字は、インターバンク市場参加者から聴取したオファー(売り値)とビッド(買い値)を公表しています。
なお、これはインターバンクでの取引に適用されるレートですので、個人が銀行等の窓口で外貨を売買するレートとは異なります。

レンジでは、ブローカーから当該日に聴取したその日の出来値<できね>(実際に取引が行われたレート)のうち最高値・最安値を公表しています。

中心相場とは、取引金額で測ったその日の代表的なスポット相場です。ブローカーに、当該日に最も取引の多かった出来値を聴取し、その結果を公表しています。

2. 出来高

出来高では、ブローカーから当該日に聴取した前営業日のブローカー経由取引分を公表しています。

3. 名目実効為替レート(円インデックス)

(1)目的・機能

実効為替レートは、特定の2通貨間の為替レートをみているだけでは捉えられない、相対的な通貨の実力を測るための総合的な指標です。具体的には、対象となる全ての通貨と日本円との間の2通貨間為替レートを、貿易額等で計った相対的な重要度でウェイト付けして集計・算出します。

(2)作成方法

円インデックスの作成方法は、国際決済銀行(BIS)が作成している実効為替レート(Broad Index)の作成方法に準拠します。概略は以下のとおりです。
なお、詳細については、BISのホームページを参照して下さい。

  1. (a)対象通貨の為替レートは、原則として、Bloombergが提供するNY17時時点(東京時間翌日朝7時時点<サマータイム期間中は、朝6時時点>)のレートを使用。
  2. (b)貿易ウェイトは、3年間の貿易額の平均値等を基に、3年毎に更新。
  3. (c)ウェイトが更新された時は、可能な限り早期に公表データに反映し、過去計数を遡及して改訂。
  4. (d)作成上の基準時点は、1999年1月4日(この時点を100として指数化)。

(3)利用上の留意事項(「実効為替レート(名目・実質)」との関係)

月次で公表している実効為替レート(名目・実質)の解説については、「実効為替レート(名目・実質)」の解説をご参照下さい。
なお、日次で公表する円インデックスの月中平均値は、月次の名目実効為替レートと完全には一致しません。これは、使用する為替レートの時点・ソースの違い等に起因するものです。

(参考)「時系列統計データ検索サイト」に過去計数のみ掲載の項目

1. 3ヶ月フォワード・スプレッド

外国為替相場には、スポット相場とフォワード相場(取引成約後資金受渡までの期間が2営業日以外の取引に適用される相場)とがあります。

フォワード相場は、それぞれの通貨が取引期間に稼得できる金利によって決まり、スポット相場との乖離幅(スプレッド)で表示されます。例えば、ドル/円相場では、フォワード相場がスポット相場に比べドル安・円高となっている場合をドル・ディスカウント(ドル金利が円金利より高い場合)、逆の場合をドル・プレミアムと呼びます。

日本銀行では、ブローカー等数社からスワップ(スポット取引とフォワード取引を同一金額で同時に逆方向に実施する取引、例えばスポット買い・フォワード売り)のオファーとビッドを聴取し、その中間値の平均を計算して表示しています。なお、上記スプレッドを年率換算したものも併せて掲載していますが、計算方法は以下のとおりです。

年率=スプレッド×(360÷日数)÷スポット相場(1年=360日で換算)

2. オプション・ボラティリティ

オプション取引とは、通貨や金利等の金融商品(ここではドル/円相場)を一定の価格で将来のある期間(あるいはある期間までの間)に売ったり買ったりする権利を売買することです。また、ボラティリティとは、原資産価格(スポット為替相場)が一定期間内にどの程度変動するか、その変動率を年率換算した数値を表わしたものです。

ボラティリティには、過去の価格変動率の実績から算出したヒストリカル・ボラティリティと、先行き価格変動度合いの予測を数値化したインプライド・ボラティリティがありますが、このうち、オプション市場で取引され、価格として提示されるのは後者の予測値です。ボラティリティは、その期間で価格が激しく上下すると予想されるときは高くなり、逆の場合は低くなります。つまり、通貨オプション取引におけるボラティリティが高いということは、市場ではその2通貨の間の為替相場が先行き大きく変動すると予想されていることを意味しています。

日本銀行では、オプション取引を行っている市場参加者数社から聴取したボラティリティのオファーとビッドの中間値の平均を「外国為替相場状況」に表示しています。

3. 裁定相場

裁定相場とは、市場で実際に取引が行われた相場ではなく、共通の通貨に対する為替相場から、2つの通貨の為替相場を計算して求めたものです。例えば、円の英国・ポンドに対する相場は、英国・ポンドとドルとの為替相場と、円とドルとの為替相場とを使って間接的に算出したものです。裁定相場は、当該2通貨について、直接的な取引が少ないような場合に、便宜的な目安として計算されるものなので、実際に取引が行われた場合には、流動性の状況等により、異なった相場になる可能性があります。

ここでは、月末営業日の各通貨の対ドル・レートと、当該月末営業日のドル/円中心相場で計算したものを表示しています。