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欧米主要国の資金循環統計 2000年11月

2000年11月14日
日本銀行調査統計局

日本銀行から

 以下には、(はじめに)のみを掲載しています。全文は、こちら (ron0011c.pdf 350KB) から入手できます。

はじめに

 我が国をはじめとする主要国では、1950年代頃からそれぞれ資金循環統計を作成・公表しています。しかし、これまでは、作成方法が国によって異なることから、国際比較は必ずしも容易ではありませんでした。こうした状況の中、国民経済計算の新しい体系(93SNA)が公表されたのを機に、IMFでは金融統計の新しい基準(MFSM:Monetary and Financial Statistics Manual)の検討を進めてきました(2000年10月に公表)。各国では、新しい基準作りに参画するとともに、併行して自国の資金循環統計の見直しを進めており、この結果、見直し後の各国の資金循環統計は、従来の統計に比べ容易に国際比較できるようになっています。もっとも、金融制度が異なるなど各国の個別事情もあって、必ずしも完全に調和がとれたものとは言えないのが実情です。

 本資料は、見直し作業の過程において、各国との意見交換等を通じ蓄積した欧米主要国の資金循環統計に関する情報を整理するとともに、国際比較する上で、留意すべき点を取りまとめたものです。あくまで統計の解説を目的としており、各国の資金循環そのものを分析したものではありませんが、各国の統計の定義や意味を理解することは、国際比較や分析を行う際に必要不可欠と考えられます。こうした観点から、とくに、第1章では、資金循環統計を用いた国際比較の代表的な分析例を示し、統計上の差違などを解説しました。したがって、主な留意点については、第1章をお読みいただければ、概ね把握することが可能です。

 なお、我が国の資金循環統計の詳細については、「資金循環統計の解説」「資金循環統計の作成方法」の形で公表していますので、こちらも併せてご利用下さい。

 本資料は、現時点で把握している情報に基づいて作成したものです。お気付きの点がありましたら、下記までご連絡頂きたく、宜しくお願い申し上げます。

日本銀行調査統計局経済統計課

長野 Tel: 03-3277-3040
teppei.nagano@boj.or.jp

宇都宮 Tel: 03-3277-1574
kiyohito.utsunomiya@boj.or.jp