
TOP > 対外説明・広報 > 日本銀行を知る・楽しむ > 教えて!にちぎん > 決済と日本銀行の役割 > 決済の手段にはどのようなものがありますか?
銀行券と貨幣を総称して「現金通貨」といいます。現金通貨は、中央銀行や政府が発行しているため信用度が高く、決済手段として広く利用されています。
現金通貨は、次のような点に特徴があります。
(1)法律の定めにより、現金通貨を支払った場合には、相手が受取りを拒絶できない性質(強制通用力)があること
(2)現金通貨を取引相手に支払うことによって、取引相手との決済を直ちに終了させることができる性質(支払完了性)があること
(3)現金通貨を用いる決済は、いつ、どこで、何の目的で使ったか分からないという匿名性があること
個人や企業が金融機関に保有している要求払預金(当座預金や普通預金)も、決済手段として広く利用されています。例えば、給料を口座振込で受け取ったり、毎月の電気料金の支払やクレジットカードを使って買い物をした代金の支払いを預金口座からの引落しで済ませたりするといったことが、日常生活の中で頻繁に行われています。
決済手段としての要求払預金は、次のような点に特徴があります。
(1)決済システムや金融機関の決済機能を活用することで、現金通貨にまつわる搬送・保管のコストや紛失・盗難のリスクを回避しながら、多額の取引や遠隔地との取引も預金の入金・引落しによって効率的に決済できること
(2)わが国の決済システムの下では、現金通貨と同様に、取引相手との決済を直ちに終了させることができる性質(支払完了性)があること
日本銀行当座預金は、日本銀行が提供する安全性の高い決済手段として、金融機関などの間の決済、金融機関と各種の決済システムの間の決済や、日本銀行が金融機関と行っている取引の決済などに用いられています。
決済手段としての日本銀行当座預金は、次のような点に特徴があります。
(1)金融機関における要求払預金と同様に、現金通貨を利用する場合に生じるコストやリスクを回避しながら、振替や入金・引落しによって、安全かつ効率的に決済できること
(2)現金通貨と同様に、取引相手との決済を直ちに終了させることができる性質(支払完了性)があること
(3)中央銀行が提供する決済手段として、金融機関の要求払預金等と比べても、きわめて高い信用力・流動性があるほか、中立性も有していること