 |
【地下金庫の入口】 |
ここは、本館地下1階の地下金庫の入口です。この地下金庫は、明治29年から平成16年6月まで、108年間使われました。
この扉(とびら)は、後から地下金庫をひろげた昭和7年に取付けたものです。
米国製で、厚さは90センチ、重さは25トン(扉15トン、外わく10トン)あります。
|
|
 |
 |
 |
 |
 |
この扉を製作した米国ヨーク社の社長は、太平洋戦争にむすこが出征(しゅっせい)するときに、次のように言いました。
「おまえは、いずれ日本に上陸するだろう。その時には日本銀行に行って、金庫の扉が円滑(えんかつ)に動いているか見てきてほしい。あれは当社で造ったものであるから、もし故障(こしょう)でもしていたら面目(めんぼく)がない」と。戦後、社長のむすこは日本銀行をおとずれ、その扉が正確に働いているのを確認(かくにん)し、父に報告したそうですが、同社の責任感の強さには日本銀行の関係者もみな心を打たれたということです。 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
|
|