これは建物の装飾(そうしょく)をかねた手すり子(こ)で、建築の専門用語ではバラスターといいます。一定間隔(かんかく)で並べ、手すりの柱の役割を果たします。
写真右の手すり子は、明治に建てられた本館の屋上に取り付けられていたもので、金属製です。写真左は、昭和初期に増築された本館東側の建物、2号館・3号館の屋上に取り付けられたもので、こちらは石製です。後から増築された2号館・3号館は、本館になじむよう設計されたため、手すり子のデザインもよく似ています。
本館は辰野金吾(たつのきんご)博士の設計、2号館・3号館は、長野宇平治(ながのうへいじ)博士の設計で、長野は辰野の弟子のひとりです。
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