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「物価に関する研究会」の開催

2001年 2月 6日
日本銀行

日本銀行は、昨年10月13日に公表した「『物価の安定』についての考え方」と題する報告書において、物価を巡る諸問題について継続的に検討を深める方針を明らかにしておりますが、そうした検討活動の一環として、「物価に関する研究会」を開催することといたしました。

(参考)「『物価の安定』についての考え方」の序文から抜粋

「もとより、「物価の安定」を巡る問題は複雑かつ多岐にわたる。また、経済理論上も解決されていない論点や物価指数作成上の課題も多い。さらに、現在、経済の大きな構造変化が進行中であるだけに、上記の問題に対する答も、今後の経済環境の展開に応じて徐々に変化していくことが予想される。したがって日本銀行としては、この報告書を一つのステップとして、「物価の安定」を巡る諸問題について今後とも引き続き検討を深めていく方針である。」

本研究会は、日本銀行の関連部署だけでなく、学者、官庁関係者、市場関係者、統計実務者、流通関係者など外部の方にも参加していただいて、金融政策運営との関係等も含めて物価を巡る様々な論点について幅広く討議し、相互に理解を深めることを主たる目的とするものです。

本年4月19日(木)に第1回を開催し、その後秋頃までに、全体で3回ほど開催する予定です。各回の暫定的なテーマは次のとおりです。

  1. 第1回 物価指数を巡る諸問題
  2. 第2回 物価の下落と経済活動
  3. 第3回 物価の安定を巡る不確実性と金融政策

なお、幅広い参加者間の相互理解を狙いとする会合の性格上、研究会としての報告書や提言の取りまとめは想定していませんが、提出された論文は原則として公開し、討議の概要についても日本銀行のホームページ等に掲載する予定です。

以上