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【総合職】丸山 聡崇

【総合職】丸山 聡崇

カリフォルニア大学 ロサンゼルス校 (現 総務人事局 人材開発課)

2016年4月  調査統計局入行 2017年1月  高知支店 2018年4月  企画局 2020年9月  米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院留学

これまでに経験した部署のそれぞれで、多くを学び、成長を感じました。

入行後に配属された調査統計局では、消費動向の評価を任されました。ここでの分析は、金融政策を決める材料になります。そのため、責任ある仕事に充実感を感じた一方、自分の未熟さも感じました。特に、政策に資する為には、今必要とされている分析を見抜き、その結果を相手に合わせて伝える能力を磨く必要があると痛感しました。

2年目は、高知支店に配属され、地元企業の調査や支店長のサポート等を行いました。これらの業務は、地元の方の問題意識と、聞き手の立場に立つ姿勢を学ぶ良い機会になったと思っています。この経験を基に執筆した県経済に関する論文は、地元紙に取り上げて頂き、大きな反響を得ることができました。中でも、居酒屋で、近くのお客さんが論文の話をしているのを偶然耳にしたときは、地元の方に届くような分析・発信ができたことに喜びを感じました。

3年目に配属されたのは企画局です。私は金融政策に関する調査に携わり、インフレ予想の計測手法の開発等を行いました。分析を進める中で、最先端の知識が必要な時もありましたが、その度、上司や同僚の助けを得ながら、試行錯誤を繰り返すことで、壁を乗り越えることができました。そして、苦心して得られた分析が、その後の政策立案や情報発信に活かされた時は、達成感を感じました。

現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の経済学博士課程に在籍しており、特にマクロ経済学の分野に興味を持って勉学に励んでいます。私が日本銀行を選んだのは、学部で学んだ経済学の知識を使い、実際の施策を通して人々の幸せに貢献したいと思ったからです。その思いは今も変わっておらず、留学先では、経済学の知識を深めるため、勉強する日々を送っています。本校には、著名なマクロ経済学の教授が多く、またその指導を受けるために、世界中から優秀な学生が集まっています。彼らとの議論を通して、アカデミックな分析力が向上しただけでなく、人としての幅も広がったと感じています。臆することなく主張を通す図太さや、相手が生きてきた世界が違う中でも、誠意をもって説明し尽くす事の大切さを学びました。こうした留学での経験は、日本銀行に戻った後も役立つと思っています。

経済分析を軸に幅広い業務を通じて、日本と世界の人々が安心して生活できる環境づくりに貢献していきたいと思います。その中で、自分も中央銀行員として成長したいと思っています。また、高い潜在能力を秘めた中央銀行の機能を使い何ができるのかを考え続ける事で、中央銀行への理解を深めていきたいです。

働く上で意識したいと思っている事が2つあります。1つ目は「経済学的視点と現実的視点の双方を大事にする事」です。俯瞰的で中長期的な視座も与える経済学の視点と、現実の制約も意識した現実的視点の双方が上手く組み合うことで、より良い施策に繋がると考えています。その双方を意識しながら、多様なバックグラウンドを持つ仲間と協力することで、日本銀行が抱える課題を解決して行きたいです。2つ目は「パブリックマインド」です。本行の仕事はいずれも、人々の暮らしに多大な影響を与えます。しっかり、「居酒屋のお客さん」に響く仕事ができているかを自問しながら、日々の業務に励みたいと思っています。

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