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【総合職】落 香織

【総合職】落 香織

ハーバード大学 (現 企画局 政策企画課)

2016年4月  調査統計局入行 2017年1月  金沢支店 2018年4月  金融機構局 2020年8月  米国ハーバード大学大学院留学

私は学生の頃から社会の仕組み全般に興味があり、大学では農業経済学を専攻し、畜産業が離島経済の発展の鍵となることを明らかにしました。就職活動時には、より広範な視点から社会の仕組みを捉え、その発展に貢献したいと思い、日本銀行を志望しました。日本銀行に入行した時点では必ずしも経済学に精通している訳ではありませんでした。しかし、調査統計局経済調査課や支店での実体経済に関する調査、金融機構局金融システム調査課での金融安定に関する調査で、エコノミストの先輩方からのOJTを通じて、徐々に中央銀行員としての素養を磨くことができました。さらに現在は、海外留学の機会を得て、経済学の基礎となる理論や実証に関する知識を深めるとともに、世界で活躍する政策当事者から直接、実務について学ぶ日々を送っています。日本銀行へ入行して以降、農村から日本全体、そして世界へと、文字通り自分の世界が広がっていく中で、視野も広がっていることに成長を実感しています。

現在、私はハーバード大学の公共政策大学院に留学し、勉学に励んでいます。1年目はミクロ・マクロ経済学、統計学及び開発経済学など、社会を捉える“手がかり”を学びました。2年目は時系列分析やファイナンスまで範囲を広げつつ、これまで学んできた“手がかり”を駆使して社会の抱える問題の解決を目指す、実践的な学習に励んでいます。理論的な正しさは、望ましい政策の要素の一つに過ぎません。政策が社会的に受け容れられるか、実務上対応可能かといった要素も重要な位置を占めています。大学では、この点について徹底的に向き合わされる日々を送っています。政策の文脈、影響を受ける人々、歴史的背景に至るまで、ありとあらゆる面に配慮しつつ政策課題に対峙するべきという教えは、中央銀行員として今後間違いなく役に立つものであり、高いモチベーションで取り組んでいます。

中央銀行員として、常に自身が社会にどう貢献できるかを問い続け、それを実行に移せる人になりたいです。その際には、入行以降身に付けてきた経験と知識を生かして、マクロなデータを眺めつつも、個々の人々がどのような影響を受け、何を考えて行動しているかというミクロな視点を持ち続けたいと考えています。時代の変化に合わせて変わる中央銀行の役割に実直に向き合い、これからも目標とする姿に向けて成長し続ける人でありたいです。

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