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【総合職】松尾 萌花

【総合職】松尾 萌花

ケンブリッジ大学

2019年4月  国際局入行 2020年1月  札幌支店 2021年4月  金融機構局 2024年9月  英国ケンブリッジ大学大学院留学

大学では行政学を専攻し、効率性、透明性、持続可能性といった観点から望ましい制度設計や政策の検証方法について学びました。そうした中、社会経済の安定が、個別政策の効果発現の前提であると考えるようになり、経済全体の安定・発展に貢献できる日本銀行を志望しました。

入行後は、国際局総務課での本行外貨資産管理、札幌支店での産業調査、金融機構局金融第2課での金融機関のモニタリング業務、同局考査運営課での考査に携わってきました。各部署では、様々なバックグラウンドや専門性を持つ先輩からのOJTを通じ、中央銀行員として必要なスキルをソフト・ハードの両面から磨くことができました。前部署で得た知識や経験は、次の部署でも役立つことが多く、その度に自身の着実な成長を実感しています。

特に、ウィズコロナ・アフターコロナ下で金融経済環境が大きく変化する中、企業・金融機関へのヒアリングや定量的な分析を通じ、「(経済/市場/一企業で)今何が起きているか」をタイムリーかつ的確に捉えることを徹底して求められた経験は、時に困難でありながらも、自身に大きな成長をもたらしてくれたと考えています。今後も、日本銀行の各部署で知識・経験を培い、より良い業務運営につなげていきたいと思います。

現在、ケンブリッジ大学のファイナンス修士課程に在籍し、勉学に励んでいます。留学を希望した理由は、日本銀行での5年半の勤務を経て、金融に関する理論的基礎や民間金融実務への理解を一層深め、業務に役立てたいと思うようになったためです。

本コースは、金融業界での職務経験が必須であることが特徴で、教授陣は勿論、民間・公的機関問わず様々な金融分野から集まったクラスメイトからも、日々多くの学びを得ています。例えば、授業では、教授がある理論について解説すると、クラスメイトから実際の実務での取扱いやその限界に関する指摘が入り、そこから活発な議論が展開される、といったことが頻繁に起こり、理論・実務の両面から理解を深めるのに役立っています。また、定期的に行われるグループワークを通じ、多様な文化的・専門的背景を持つクラスメイトとどのように協力し、自身がどのように貢献すればアウトプットを最大化できるかについて試行錯誤する経験は、各種スキルを磨く実践的な学びの場となっています。

中央銀行員として、幅広い視点とバランス感覚を持ち、地に足の着いた政策の企画・実行を通じて、日本経済の安定と発展に貢献したいです。時代の変化と共に中央銀行に求められる役割は変わりますが、今起きている事象を的確に捉え、実効性や実務的な制約など様々な要素を勘案しながら、適切な制度や政策に落とし込むといった、求められる基本動作は普遍的であると思っています。これまでの職場での経験や留学で得た知見を活かしながら、今後も目の前の仕事に真摯に取り組み、目指す姿の実現に向けて成長し続けたいです。

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