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【特定職(業務分野特定タイプ)】西野 明日香
【特定職(業務分野特定タイプ)】西野 明日香
京都支店 営業課 企画役補佐 (現 北九州支店 総務課長)
2011年4月 大阪支店入行 発券課 業務課 文書課 営業課
2015年4月 国際局
2016年6月 金融機構局
2017年6月 松本支店
2019年12月 金沢支店
2021年12月 京都支店
私は学生時代、社会貢献できる仕事がしたいと思いながら、自分が何を強みに貢献できるかわからず、まずは広く社会を学ぼうと、大学は法学部政治学科(ゼミは国際政治)を選択。卒業後は、中立的な立場で、世の中に広くアンテナを立てながら仕事ができると考え、日本銀行に進みました。
入行後は、大阪、東京、松本、金沢、京都と、5つの地域を転々とし、各地の金融経済調査や、国際部門、全国の地域金融機関のモニタリング取り纏め部署などを経験。公私ともに、行内外の様々な立場・価値観の方々とご一緒する中で多くの学びを得、次のステップに活かしながら前進していると感じています。
その中でも、特に成長を実感した出来事は、金沢支店で地域の金融経済調査を担当していた時期、能登半島の地方創生の取り組みをテーマに調査し、多くの内外関係者の協力を得て対外公表レポートを作成した際、お世話になった地元関係者の方から、「地元のことをよく理解し、とても参考になる情報発信をしてくれてありがとう」と、あたたかいお言葉を頂いたことです。
中央銀行の使命は、物価と金融システムの安定であり、日常業務はインフラ業としての役割が大きいですが、中長期的な観点で日本経済を活性化・正常に維持するために必要なことを考え、中立的な立場で調査し、内外の関係者に情報発信することも重要な役割の一つです。後者の役割の中で、社会のために奔走する誰かの背中を押すことが、微力ながら自分にもできるのではないかと思えた瞬間でした。
自身にとってライフワークでもある「気候変動対策」「スタートアップ」といったテーマについて、本部とも連携しながら、金融経済調査に取り組んでいます。東日本大震災や、新型コロナの蔓延などを転機に、社会の前提・価値観が大きく変化しつつある中、こうしたテーマが日本でもクローズアップされるようになり、日本銀行も気候変動オペなどの政策手段で取り組みを後押しするようになりました。
もっとも、課題は山積しています。例えば、新エネルギー分野で世界最新技術を開発した、とある企業経営者の方にインタビューした際、「欧州の政府や企業からの注目度は高くサポーティブなのに、日本国内の関係者からはネガティブな反応が長く続いた。既得権益層を守ることが優先され、出る杭は打たれる。資金確保に苦労するあまり、研究開発に集中することがままならない時期もあった」と伺ったことが非常に印象的でした。
中央銀行として、中立的な立場は守りつつも、中長期的な観点で社会がよりよい方向に前進することを後押しするため、出来ることを模索し続けたいと考えています。
日本銀行の本部では、金融調査と産業調査を行う部署が独立して存在しますが、支店では同じ課で行うため、両面から調査することができます。私は、各地の支店でこれに意識的に取り組む中で、金融と産業は常に表裏一体であることを強く実感してきました。
支店で培ってきたこの視点を活かし、本来必要とされる場所に資金が流れていくことで、企業と金融機関が共に成長する好循環をサポートしていきたい、特に、上記の「気候変動対策」「スタートアップ」というテーマにかかる専門性と、人を動かす力を高め、より具体的な形で社会に貢献できる人材になっていきたいと考えています。
今、社会は急速に変化しています。働き方も、魅力的な人生の在り方も、多様になりました。最近は年下世代の新たな価値観・考え方から大きな気付きを得る機会も多いです。今ある社会の前提を必ずしも前提とせず、日々出会う新たな仲間たちと、互いに学び合い、新たなプロジェクトを共創する一翼を担っていきたいと思っています。この文章を読んで下さった貴方と、いつかどこかでご一緒できる日を、楽しみにしています。
※能登半島地震で、私が大変お世話になり、心より愛する地域の皆さんが被災されました。皆さんが一日も早く、安心した日々を送られるようになることをお祈りしています。私も、心はいつも能登・北陸と共に、出来ることを日々重ねていきます。
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