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【特定職(業務分野特定タイプ)】岩本 理沙
【特定職(業務分野特定タイプ)】岩本 理沙
広島支店 営業課 主査 (現 企画役補佐)
2009年4月 岡山支店入行 発券課 業務課 総務課
2013年4月 国際局
2015年6月 金融機構局
2016年6月 広島支店
2019年2月 松江支店
2020年2月 広島支店
「社会の安定に寄与したい」という漠然とした思いで就職活動をしていた私は、大学で経済を学んでいたこともあり、金融・経済の安定に携われる日本銀行に魅力を感じて志望しました。最初に配属された岡山支店で日本銀行の主要な業務を一通り経験させてもらい、その中で時代の変化を肌で感じ、活動成果を社会に還元できる調査の仕事にやりがいを感じ、考査・調査業務を志望しました。
その後、国際局に異動となり、日本銀行が保有している外貨資産の運用を担当しました。当時、欧州中央銀行がマイナス金利を導入した直後とあって、その運用方針の策定は難しい状況でしたが、マーケット情報を集め、他国中央銀行の担当者と意見交換して、運用方法を検討しました。その後、金融機構局に異動し、地域金融機関が行う有価証券運用のモニタリングを担当したのですが、その直後に日本でもマイナス金利が導入されました。有価証券投資残高の拡大や運用対象の多様化が進むことが想定される中、地域金融機関のポートフォリオが抱えるリスクを分析し、金融機関に求められるリスク管理のあり方を整理したところ、その一部は対外的な情報発信に繋がりました。当時は、目の前の業務をこなすことに精一杯でしたが、今振り返ると、大きな課題を与えられたことで、本やネットで必要な情報を集めたり、マンツーマン英語や通信講座といった研修制度を活用したりして自己研鑽に励むことが出来ました。また、周囲の先輩・上司の仕事の進め方を真似することで、仕事に対する姿勢を学び、中央銀行員としての自覚を高めることができました。
現在、広島支店営業課の次席者として、調査、広報、経費処理等の庶務事務など、幅広い分野に関与しています。冒頭、調査の仕事に興味を持ったきっかけは「社会の変化を肌で感じられること」と言いましたが、調査の仕事だけではなく、どの業務も時代の変化を肌で感じ、柔軟に対応する必要があります。例えば、昨今の話題に上るキーワード「新型コロナ」についてみると、調査の仕事では、サービス業を中心に非常に大きな影響があり、景気判断を修正する必要がありました。広報の仕事では、支店内見学といった対面型サービスの提供が難しくなる中で、オンラインコンテンツを充実させる必要があります。また、課内運営といった観点では、職員同士の気軽な会話の機会が減る中で、円滑なコミュニケーションを維持するにはどうすれば良いかといった点が最大の課題です。
私は、1年間の産休・育休を経て、現在1歳の息子を育てながら時短勤務をしており、仕事面では同僚、プライベートでは実家の両親の協力を得ながら、日々奮闘しています。時間的な制約が大きい分、既存の業務を効率化するなどして仕事の質を落とさないことを目標に、仕事と家庭のバランスを取れるよう試行錯誤を重ねています。これから私は、考査・調査業務を担う一員として金融・経済の知識や経験を高め、それを後輩たちに還元して育成することを視野に入れる必要があると思っていますが、それと同時に、男性も含め、育児や介護、その他にも様々な理由から自身の生活環境が大きく変わる中で、仕事との両立に悩んでいる職員の励みとなれるような存在にもなりたいと考えています。日本銀行が、多様なバックグラウンドを持った人が尊重し合いながら互いを高めることが出来る場として、より一層組織力を高めることができるよう、微力ながら貢献していきたいと思っています。
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