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【特定職(業務分野特定タイプ)】井出 三郎

【特定職(業務分野特定タイプ)】井出 三郎

発券局 総務課 需給管理グループ 企画役補佐

2013年4月  高知支店入行 発券課 業務課 総務課 2016年4月  発券局 2018年6月  大分支店 2020年6月  広島支店 2022年7月  財務省出向 2024年9月  発券局

これまで在籍した全ての部署で様々な成長機会に恵まれてきましたが、特に印象に残っている経験は、日本銀行券の改刷および500円貨の改鋳(デザインなどを新しくすること)に関する業務に携わったことです。

まず、広島支店で、500円貨の改鋳に携わりました。市中への支払開始(2021年11月)を控え、造幣局(広島支局)で製造された新しい500円貨を受け取り、全国の日本銀行本支店に配付する輸送計画の策定などを担当しました。当時は、市中から日本銀行に戻ってくる貨幣の量が急増しており、全国から広島支店に古くなった貨幣が集められ、それを財務省(中国財務局)・造幣局(広島支局)に引き渡す業務も増加していました。業務量が増加するなかで、行内外の関係者の理解を得ながら受渡日程や輸送計画を策定し、それを着実に実施できたことは、達成感とともに大きな自信に繋がりました。

その後、人事交流の一環で財務省(本省)に出向し、偽造通貨対応などの法令事務を担当しつつ、所管省庁の立場から日本銀行券の改刷プロジェクトに携わりました。在籍時期はプロジェクトの後半にあたり、国会答弁書の作成のほか、発行時期に関する調整、銀行券の様式(デザイン)を定める財務大臣告示の準備、新しい銀行券に搭載する新たな偽造防止技術やユニバーサルデザインの広報活動など、業務は多岐に亘りました。また、関係者も多様かつ格段に多くなり、調整の難しさに直面することもありましたが、日本銀行での経験と自信を糧に国家的プロジェクトの一員として励み、無事に発行開始(2024年7月)を迎えた経験は自らの成長を実感できました。

現在は発券局総務課に所属し、銀行券の流通管理を担当しています。日本全国において新しい銀行券の円滑な発行を支えることが主な業務ですが、そのためには、地域の特性を勘案した銀行券の的確な需要予測と物流管理が肝要です。各方面からの情報収集に加え、決済のキャッシュレス化や小売店の売上金回収サービスなどを行う警備輸送会社の動向にも目を配りながら、日々業務に取り組んでいます。

市中において新しい銀行券への切り替えが着実に進むなか、日本銀行に戻ってくる旧世代の銀行券への対応もあり、新旧銀行券への対応は現在も継続しています。私にとってチャレンジングな業務ですが、支店での実務経験や財務省への出向で培った調整力を活かすことができ、また唯一の発券銀行である日本銀行ならではの業務でもあるため、やりがいを感じています。

大学では経済学を専攻し、学んだことを少しでも活かして社会に貢献できる仕事に就きたいと考え、日本銀行の門を叩きました。業務分野特定職として国民生活に直結する現金を扱う発券系統を選び、その現金の最適な地域配分を考える業務に携わっていることは、就職時に目指した姿に近づけているのではないかと思っています。

今後も中央銀行員としての幅広い視野とバランス感覚を持ちつつ、職場の中核として銀行券・貨幣に関する施策の企画立案・実務遂行を通じて、社会に貢献していきたいと考えています。日本銀行は、階層別の研修や各職場でのOJTのサポートなどが充実しており、私自身、これらを通じて自らの知見を深めてきました。技術革新のスピードは速く、決済のキャッシュレス化や中央銀行デジタル通貨に関する検討が進められているなど、現金を取り巻く環境は変化していますが、現金は「誰でも、いつでも、どこでも、安心して使える決済手段」であり、引き続き重要な役割を果たしていくと考えます。今後も責任をもって、安心して現金を利用できる環境の整備に取り組んでいきたいです。

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