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【特定職(業務分野特定タイプ)】小山 香緒里

【特定職(業務分野特定タイプ)】小山 香緒里

業務局 統括課 財政収支グループ (現 国際局 国際業務課 バックオフィスグループ)

2016年4月  松本支店入行 発券課 業務課 総務課 2019年1月  業務局

私が所属する部署では、日本銀行法第41条(国際金融業務)等に基づき、外国の中央銀行等が、外貨準備資産として円資金を調達したり、運用したりする場合に、その決済に協力するための業務を行っています。私は、この部署での実務を一通り覚えた頃に、こうした業務で利用するシステムを刷新する大型プロジェクトの部署内での取り纏め役を任されました。システム開発案件では、利用者の立場でシステム開発部署との調整に当たるほか、新システムのテストへの参加、事務の見直しの検討、新システムの導入に伴うマニュアルやチェックリストの改訂・新設、部署内のメンバーとの情報連携など、多くの仕事を計画的に漏れなく進める必要があります。計画通りに進捗しないこともあれば、予期せぬトラブルが発生することもあって、辛く思うこともありましたが、職場の先輩や同僚のサポートもあって、こうした苦労を乗り越え、新システムが順調に稼働したときには、大型案件の実現に貢献できたという大きな達成感がありました。

入行して6年目になり、経験を積む中で後輩も増えてきたということもあって、興味を持って取り組んでいることは、後輩教育です。日本銀行のOJTでは、チューターを指名された先輩が後輩に仕事をしっかり教えるという伝統があります。

こうした後輩教育に興味をもった理由は、限られた研修期間において事務を習得してもらうためには、本人の能力だけではなく、チューターの指導力が大きく影響すると考えたからです。

私がチューターとして担当したOJTでは、後輩が計画的に事務を習得できるよう、後輩の理解度を見極めながら丁寧な説明を行うとともに、質問しやすい環境を整えるように工夫しました。また、事務毎の習得状況について上司を交えた擦り合わせを定期的に行うことで、後輩に成長を実感してもらいながら、次の目標を目指して仕事に取り組んでもらいました。

自分が指導した後輩が、日々の事務を滞りなく処理し、案件を意欲的にこなしている姿を見ると、後輩自身の成長と組織の人材育成・教育に貢献できたことを嬉しく思うと同時に、人の成長を間近で見ることができる後輩教育のやりがいや楽しさを感じています。

業務分野特定職として、決済業務事務に従事してからもうすぐ3年になります。決済業務分野の仕事は、金融機関との決済事務のほか、国庫金や国債の取扱事務など業務の幅が広いことが特徴ですが、どの業務においても、事務を安定的かつ確実に遂行することが共通して求められます。その実務は、支店業務課や業務局の実務部署が担っていますが、日々の業務を滞りなく処理するためには、実務に携わる職員だけではなく、制度設計や規程の作成、システム開発など業務の企画を担当する職員の役割も大きいと感じています。また、日々の仕事を遂行するうえでは、金融市場局や国際局など、私が所属する業務局以外の部署との関りも多く、こうした部署に配属される可能性もあります。このように決済業務分野は、幅広いフィールドで活躍する場が与えられていますが、どの仕事においても「深堀できる知識量と理解力、それを頭の中で整理しながらアウトプットに繋げていく姿勢」が重要だと思います。

将来、どの部署でどのような仕事を任されても、このような姿勢を忘れず、日本銀行の決済業務を支えるうえで必要不可欠な存在になれるよう、日々の仕事に鋭意取り組んでいきたいと思っています。

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