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【特定職(業務分野特定タイプ)】大園 和登

【特定職(業務分野特定タイプ)】大園 和登

大分支店 総務課 (現 大阪支店 文書課 管理グループ)

2015年4月  北九州支店入行 発券課 総務課 業務課 2017年11月  神戸支店 2018年11月  文書局 2021年6月  大分支店

私は、大学では法学部に在籍し、法律に加え、政治学や行政学等も学びました。その中で、公的機関の意義や必要性を強く認識し、日本銀行を志望しました。現在は、建物の維持管理、警備・防犯の企画運営、物品・サービスの調達といった業務(文書業務といいます)に携わっています。文書業務は、幅が広く多様性のある業務で、いろいろな事務が相互に関係し合っていることから、過去の経験が様々な場面で活かされることがその面白さです。

例えば、私は、以前、文書局において、日本銀行の不動産(営業所等)の取得・管理および処分に関する事務に携わり、同事務における法的リスクの洗い出しや契約書の作成等を担当しました。その経験を通じ、法学部で培った知識やノウハウ、条文の書き方といった実務的なスキルを一段と高めることができました。現在、担当している事務においても、契約書を読む機会は相応にあり、こうしたスキルが活かされていると感じています。

私は、現在、大分支店に在籍し、営業所建物の大規模な改修工事を担当しています。このページを読まれている方からすると、「改修工事が中央銀行員の仕事?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、平時はもちろん災害等の有事の際にも、日本銀行券の供給など様々な業務が行えるよう、常に建物や設備を整えておくことは、中央銀行として重要な責務の一つです。

大規模な改修工事においては、本店文書局が工事業者と契約を締結し、支店担当者は、工事業者と文書局、支店内関係者との間に立って、詳細な工事内容の調整や、工事の進捗管理などを行う役割を担います。工事は全て契約に基づいて行われるため、各種契約書を基に対応する必要がありますが、その際には本店での経験が大きく活かされています。

改修工事は、支店内で通常の業務を継続する中で行われるため、綿密な日程調整が必要です。このため、施工業者とともに、何度も現場に足を運び、工事の安全性や正確性、効率性が確保されているかを確認しつつ、工事日程を工夫しました。当初は、工事業者から提出される各種資料や工程の内容を理解する際に、専門用語が分からず苦労しましたが、本店の技術職員や工事業者に確認しつつ、着実に知識を習得し、関係者と対等に話をして案件調整ができるようになりました。そして、調整した工事日程をより分かりやすい言葉で支店職員に共有することで、安全かつスムーズな改修工事を実現しています。今回の経験を通じ、私個人としては、関係構築力や案件調整力を磨くことができました。今後は、こうした力を他の仕事でも活かしていきたいと思っています。

私が従事している文書業務は、「縁の下の力持ち」や「日本銀行の屋台骨」と表現されます。これは、職員がそれぞれの業務に専念できる「働きやすい職場環境」を整備していることを喩えた表現です。私は、自分の仕事がこうした表現に喩えられることに誇りを感じます。

今後、自然災害リスクやITの高度化等により、社会は大きく変化していくことと思います。そうした変化に柔軟に対応しながら、日本銀行を支えていけるような職員になっていきたいと思います。

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