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【特定職(業務分野特定タイプ)】千葉 結香子

【特定職(業務分野特定タイプ)】千葉 結香子

文書局 管財課 本店営業所施設グループ 主査 (現 企画役補佐)

2011年4月  秋田支店入行 発券課 業務課 総務課 2015年4月  文書局 2017年6月  政策委員会室 2020年6月  文書局

「誰かのためになる仕事に就きたい」という思いから、日本銀行を志望しました。「お金」は誰にとっても身近なものであり、物価の安定など日本銀行が担っている業務に携わることで、より多くの人々のために働くことができると考えたからです。

入行後、発券業務や決済業務などを経験し、その中から文書業務を希望しました。これまでの文書業務の経験を振り返ると、どんなことにも興味を持って理解しようとする姿勢が、自分自身の更なる成長に繋がっていると実感しています。これまで経験した業務の中から大きく二つの分野でのエピソードをご紹介します。

まず、本支店の施設管理を担う文書局管財課では、経年劣化した設備の更新工事などを行うにあたり、施工業者を選定する調達事務や工事の進捗管理等を担当しました。私は経済学部出身であり、当然ながら建築的な専門知識はありませんでしたが、専門資格を有する技術職員とも連携しつつ、何事にも興味を持って自ら調べることで、案件を背景から理解できるようになりました。特に、理解した内容を自分の言葉で説明し、それが組織としての適切な判断や問題解決に繋がった時に、自身の成長とともにやりがいを感じました。

二つ目のエピソードは、政策委員会室経理課で担当した日本銀行全体の経費予算の編成・管理です。公的機関として、日本銀行の経費予算は、その必要性・妥当性・効率性が求められますが、行内の各部署との厳しい予算調整にも丁寧に粘り強く交渉を重ねて、相互に納得感をもって予算を編成することができました。この経験から、自分自身が理解を深めて業務に携わることで、日本銀行全体の業務や課題を知ることができ、また各部署との交渉を通じて、適切かつわかりやすい説明力が備わり、信頼関係も構築することができました。こうした取り組みが日本銀行全体の着実な業務遂行に繋がっていることを学び、より一層成長できたと感じています。

現在、私は文書局管財課に所属し、日本橋本店の施設を管理する業務を担当しています。中央銀行としての業務継続力を確保・維持するため、建物内には自家発電設備など多種多様な設備が存在しており、そうした設備の仕組みや本質的な役割に興味を持って取り組んでいます。

想像してみてください。もし、営業所建物が地震などの災害に耐えられないものだったら…、停電時に電力供給がストップしてしまったら…、真夏や真冬に空調機が使えない状態になってしまったら…。こうした事態にならないよう、「当たり前」を維持するという管財課の仕事にやりがいを感じています。

文書業務は、中央銀行業務そのものではありません。しかしながら、職員が当たり前に安心して働ける環境を多方面から確保することを通じ、日々の中央銀行業務を支える必要不可欠な業務といえます。それゆえに、日本銀行のすべての部署との連携も不可欠です。「この人がいるなら安心して任せられる」と思ってもらえるような姿を目指し、今後もより多くの経験を積み、多様な分野の理解を深めていきたいと考えています。

文書業務は広範多岐に亘るため、そのすべてを経験することは決して容易なことではありません。私の周囲には、自分自身とは異なる経験、知識を有する上司や同僚、後輩の存在があり、連携できるチームワークがあるからこそ、日々の業務を円滑に遂行できるという感謝の気持ちを忘れずに、これからも努力していきたいと思います。

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