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【特定職(業務分野特定タイプ)】大西 正泰

【特定職(業務分野特定タイプ)】大西 正泰

大阪支店 業務課 総務グループ

2017年4月  松山支店入行 発券課 業務課 総務課 2020年1月  業務局 2024年6月  大阪支店

日本銀行は、災害等が発生した場合においても「銀行の銀行」や「政府の銀行」として、中央銀行に求められる決済・金融機能を維持する必要があります。このため、大規模災害等を想定した訓練を定期的に実施することで業務継続体制の充実に努めています。

この取り組みの一環として、私は業務局在籍時に、首都圏での大規模災害を想定した訓練の企画立案を担当しました。この訓練は、首都機能が麻痺するような大地震が発生した場合においても、官民含めたわが国の決済インフラを維持できるよう、日本銀行だけでなく全国の銀行・信用金庫、証券会社、政府機関等が参加する大掛かりなものであり、その準備は長期間にわたるものでした。

私は、訓練の企画立案や内外関係者との交渉・調整を任され、その責任の大きさに当初は不安を感じずにはいられませんでした。実際、計画どおりに準備が進まず苦しい思いをすることもありましたが、上司や同僚達のサポートもあって訓練は成功し、目的であった決済インフラの体制強化に微力ながら貢献できました。

振り返ってみると、この仕事を通じて、決済業務に関する知識やスキル、多岐にわたる関係者を巻き込んだプロジェクトの進め方など多くのことを身につけることができました。大きな成長につながる、やりがいのある仕事を任せてもらえたことにとても感謝しています。

現在、私は大阪支店業務課で、大阪支店管内の決済に関する各種プロジェクトの企画・推進に携わっています。

例えば、日本銀行では国庫金の受払に関する業務を金融機関と協力しながら取り扱っていますが、近年の電子化や経営効率化といった外部環境の変化を踏まえ、金融機関が効率的かつ持続的に業務を行うために人材育成や組織体制をどのようにしていくことが望ましいかといった点について、金融機関とディスカッションしながらサポートしています。

また、行内の関係部署や民間決済機関と共同で行う訓練や連絡網の整備等を通じて地域の決済インフラを頑健に保つことも私の重要な仕事の一つです。こうした中には、2024年8月に南海トラフ地震臨時情報が初めて発表された際に日本銀行大阪支店として必要な業務を検討したことなど、スピーディな対応が求められるものも少なくありません。

これらの仕事を行ううえで共通して大事なことは、組織の枠を超えたチームワークだと思っています。決済業務の安定的な遂行は、日本銀行だけでなく金融機関や民間決済機関、政府機関などの関係者が協力して初めて実現できます。私も内外の関係者が一つのチームとなって目的を達成することにやりがいと楽しさを感じています。

日本銀行が提供する決済システムは、わが国の経済活動を支える重要なインフラであり、“いついかなる時でも円滑に決済が行えることが当たり前”です。そして、決済業務に課せられた使命は、その“当たり前”を提供し続けることにあります。

この使命の一助となるため、私は、日々高度化する決済に適応できる専門知識や、災害発生時における迅速な判断力を身につけるため、これからも日々研鑽を積んでいきたいと考えています。

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