ページの先頭です。

【特定職(業務分野特定タイプ)】河田 明子

【特定職(業務分野特定タイプ)】河田 明子

名古屋支店 業務課 企画役補佐 (現 業務局 営業業務課 海外業務グループ 企画役補佐)

2006年4月  大阪支店 文書課 発券課 営業課 業務課 2010年4月  業務局 2011年7月  証券保管振替機構出向 2013年7月  業務局 2016年2月  前橋支店 2019年11月  名古屋支店

私は「決済業務(金融機関との決済、国庫金(国税など)の取扱い)」を業務分野とする特定職です。現在、名古屋支店でチームマネジメントをしながら、国庫金をキャッシュレスで納付してもらうための企画を検討するなど、様々な仕事をしています。

以下では、ターニングポイントとなった仕事をご紹介しつつ、日本銀行の魅力をお伝えしますので、日本銀行の仕事に興味を持って頂ければとても嬉しいです。

国内の証券決済システムを支える~実務力をつける~

入行5年目、国債を管理する部署に配属されました。

担当したのは、ペーパーレスの国債です。それまで国債分野の経験がなく、用語の理解からのスタートでした。国債取引は日々オンラインで行われており、私は国債発行後の取引や元利払いを取扱う決済システムの運行管理を行いました。

約1年経った頃、社債や株式の決済機関である証券保管振替機構へ2年間出向することに。出向先では、決済システムの運行管理のほか、国債の経験を活かして、イスラム債の発行制度の整備、社債レポ市場の活性化の検討、バーゼルⅢに対応したTier2証券を担当し、債券実務の幅を広げました。

学生時代、アルバイト先が電子マネーを運営する企業だったため決済サービスの未来に興味を持ちました。そうした企業も魅力的でしたが「どうせなら公的な決済サービスの仕事に挑戦したい」という理由で日本銀行を選んだので、公共性の高い証券決済システムをもうひとつ経験できたことは幸運でした。

大型プロジェクトへの参加~企画力を養う~

入行8年目、日本銀行へ戻り、国債決済システムの企画を担当しました。

任されたのは、「2年後」と「2年3か月後」に予定された2つのシステム更改です。「2年後」は日本銀行が数年前から計画していた大型プロジェクトで国債決済の仕組みの変更によるもの、もう一方の「2年3か月後」は大幅な債券税制変更(税法改正)によるものでした。

同時進行で多くの仕事があり、法律専門特定職の助けを借りながら税法改正の内容を理解しつつ、システム開発部署や実務部署と相談しながらシステムの設計、事務の変更内容などを検討しました。また、官庁との調整や金融機関に向けた通知の発出という外部に影響する仕事もあり、調整力、説明力、案件管理力を養えたと思います。

2つのプロジェクトは無事カットオーバーを迎え、大きな達成感を得られました。途中、多様な能力・バックグラウンドを持つメンバーと関われたこともよい経験となりました。

安心して働ける環境をつくる~マネジメントスキルを磨く~

コロナ禍で、「仕事や人生で大切なことは何か」を考えた方も多いと思います。

これまで意識していませんでしたが、最近は「安心して働ける環境」の大切さを強く感じます。日本銀行では、そうした環境づくりに丁寧に取り組んできました。たとえば、時差出勤や在宅ワークの拡大、職場の共有スペースの整備など。職員一人ひとり不安に感じることは違っても、それに耳を傾け、仕事に集中できる環境をつくろうとする雰囲気があることは有り難いことです。

ここ数年、私はチームマネジメントをするポジションにいます。これまで周りの方がそうであったように、一人ひとりを尊重して、メンバーの能力を引き出しながら、安心して働ける環境づくりに貢献したいと思っています。以前は、自分のパフォーマンスをいかに良くするかという視点だったので、我ながら驚きです。そう思わせてくれた方々に出会えたことは、人生の財産になりました。

長くなりましたが、「仕事内容だけじゃない、働く環境としても魅力的な日本銀行」がご理解頂けましたら幸いです。

行員紹介INDEXへ戻る 次へ