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【特定職(業務分野特定タイプ)】馬場 理江

【特定職(業務分野特定タイプ)】馬場 理江

那覇支店 総務課 企画役補佐 (現 文書局 管財課 支店施設グループ 企画役補佐)

2006年4月  福岡支店入行 発券課 文書課 営業課 業務課 2010年5月  文書局 2012年5月  金沢支店 2015年5月  総務人事局 2020年2月  文書局 2021年6月  那覇支店

日本銀行、その経営を支えています

私は、文書業務の業務分野特定職として、現在、那覇支店の総務課で支店内の各課の業務遂行をサポートし、日本銀行の円滑な業務運営のために働いています。

支店総務課は、地域金融のモニタリングや経済情勢の調査等を担当するチームと、経費予算、勤務、施設の維持・管理等のいわゆる総務・庶務的な事務──これを日本銀行では「文書業務」と称しています──を行うチームの2つに分かれており、私は、後者を取り纏めるポジションにいます。このチームでは、支店の職員の採用・退職、勤務管理や社会保険・福利厚生事務に加え、支店の建物管理や経費支出に関する業務まで非常に幅広い業務を行っています。これらは、金融政策に直結するものではありませんが、日本銀行の経営を支える重要な業務です。このチームの取り纏めとして、支店職員の勤務環境の整備に取り組んでいます。

社会人16年目、いろいろな経験をしています

学生時代は経済を学んでいたので、就職活動は自然な流れで、金融機関を中心に進めていました。一方で、“様々な会社に堂々と入れるのは今のうちだ”、と思い、広い業界にアプローチしていました。当初、日本銀行もその中の一つに過ぎなかったのですが、面接を通じ職員の方々と接するうちに次第に惹かれていきました。日本でただ一つの中央銀行であることもさることながら、職員の方々に魅力を感じたことが大きな理由です。

面接時にお会いした職員の方々は、これまでの私の歩みや時事問題等に関して議論をする中で、私自身を多面的に見ようとしてくれたように感じました。こうした上司や先輩の下で自身の成長をはかりたいと思い、入行しました。

最初の勤務地は福岡支店でした。発券課、文書課、営業課、業務課と全ての系統を一通り経験して3年半が経ち、業務分野選択の時期を迎えました。発券業務、考査・調査業務、決済業務など中央銀行業務の主たる業務にも魅力を感じとても悩みましたが、最終的には文書業務を選択しました。文書業務はそれぞれの分野の業務を遂行する上でインフラを提供する仕事であり、日本銀行が業務を円滑に遂行する上で欠かせない存在であると感じたからです。

文書業務を選択してからは、本店勤務と支店勤務を交互に経験しています。

福岡支店の後は、本店文書局で支店営業所の建物の維持管理を行いました。この間、約2年。建物を維持管理するために必要な工事の契約事務を通じ、日本銀行のコンプライアンスについて、より理解を深めることができました。

次に配属されたのは金沢支店でした。約3年間の金沢支店では、これまでやってきた建物の維持管理に加え、営業所の警備や現金輸送といった業務を担当しました。また、支店職員全員を巻き込んで実施する店内イベントの主催も経験しました。中でも、消防署と連携し、営業所内で行った煙避難訓練はとても印象的でした。煙を充満させた倉庫から避難することを体験した職員からは、火災を自分事として捉える良いきっかけになったと嬉しいコメントをもらいました。

その後、本店総務人事局で約5年間、毎月の給与計算をシステム面からサポートする業務に従事しました。ここでは、毎月の給与計算業務に加え、税制改正等の法改正対応に伴うシステムメンテナンス業務にあたりました。時は働き方改革前夜。日本銀行でも人事制度の見直しが進められていました。この見直しの中で、同一労働同一賃金に対応する給与制度の見直しに携わりました。制度を作っただけでは、絵にかいたモチ。この制度を運用するためのシステムサポートに携わりました。このように、法改正に伴い銀行内の仕組みが変わっていく姿を目の当たりにし、好奇心をくすぐられる印象深い仕事となりました。

システムサポートに目途がついた頃、本店総務人事局から本店文書局へ異動となり、今度は銀行の福利厚生制度の運用・管理業務にあたりました。この部署では、常に中央銀行たる日本銀行に最適な福利厚生とは何なのかを考えることを求められ、日本銀行職員としての規律やバランス感覚を養う経験をしました。その後、那覇支店へ配属となり、現在に至ります。

日々の積み重ねが大事です

現在の那覇支店での業務に限らず、これまでの経験や習得した知識は、他の部署での業務に必ず活きています。

これは業務面だけではありません。経験が増えるにつれ、マネジメントも仕事として求められるようになってきます。金沢支店では、上司を補佐する立場として、課のマネジメントにも少しずつ関わるようになりました。次に配属された総務人事局では、チームのリーダーとして他部署との調整やチーム内の取り纏めの仕事も経験しました。初めて職位が付き、各事務の責任者としての業務も増えたのもこの時期です。このように段階的にマネジメント業務を経験したことが、現在の支店文書業務の取り纏めを担うにあたり、役立っていると感じています。

今後も、中央銀行業務の経営面を支える縁の下の力持ちとして、快適な職場環境作りを通じて、日本銀行のパフォーマンスの向上に資するべく、日々の業務に取り組んでいきます。

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