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【特定職(業務分野特定タイプ)】齊藤 寛人

【特定職(業務分野特定タイプ)】齊藤 寛人

文書局 厚生課 健康サポートグループ 企画役 (現 管財課 管財企画グループ 企画役)

2000年4月  福島支店入行 発券課 総務課 2005年7月  文書局 2009年5月  政策委員会室 2012年5月  文書局 2017年7月  政策委員会室 2018年7月  京都支店 2020年6月  文書局

内部管理のエキスパートを目指して

私は最初に配属された福島支店にて、中央銀行の基本的な業務を一通り経験した後、現在に至るまで一貫して内部管理を担う文書業務に携わってきました。

「文書業務」は、経費予算、建物等の維持管理、物品調達、警備・防犯、現金の輸送など、所掌が多岐に渡ります。このため、異動に伴い新しい業務を担当する都度、イチから専門知識を習得したり、実務経験を積んでいく必要があります。こうした積み重ねを通じて、内部管理のエキスパートとして、専門領域が拡がるとともに対応力や判断力が養われること、文書業務の堅確な実施により、中央銀行業務の円滑な遂行を支えているという実感を得られることが「やりがい」に繋がっています。

予算編成プロセスに関わる使命感と達成感

担当者として3年間勤務した政策委員会室経理課では、経費予算の編成に関わりました。日本銀行の経費予算は、財務大臣の認可制となっています。予算編成では、まず行内の各部署から受け付けた予算要望の審査を行います。その後、各部署との調整や行内手続きを経て、全体の予算案を固めた後、財務省に説明を行います。

予算編成の過程では、どのように予算の精緻化を図るかについて、グループ内でディスカッションを行います。その際、「自分なりの考えを持ち、積極的に発言する」ことを心掛けました。着任当初は、自分の考えの稚拙さ・視野の狭さを思い知らされましたが、必要性、予算額の妥当性等の観点で、考えをまとめる習慣をつけ、数多く経験を積むことにより、自分の意見が採用される機会が徐々に増えていきました。当時はグループ内で最年少でしたが、職場での自由闊達な議論を通じて、上司や先輩から物事を俯瞰して捉える姿勢や論理的思考力を学んだことは大きな財産になりました。

中央銀行業務の遂行に必要な予算の編成プロセスという重要な業務に関与する使命感、財務大臣の認可を受け、一連の編成作業が完了したときの達成感は大きく、得難い経験が出来たと思っています。

5年後に職位者の立場で再び配属された際は、知見や経験を後輩達に伝えることを意識しましたが、後輩達の積極的に吸収しようとする前向きな姿勢に刺激を受けました。

有事に備えるということ

職位者として配属された文書局では、複数の課を経験する中で、共通して「有事への備え」に関わりました。

まず、管財課において、本館免震化プロジェクトに参画しました。本館免震化は、国の重要文化財に指定されている本館建物の基礎下に免震装置を設置する大規模工事です。設計会社等との調整、工程の検討など数多くの対応事項を同時並行的に進めていくことは非常に困難を伴うものでしたが、業務継続力の更なる向上という意義のあるプロジェクトに関われる充実感は大きかったです。

次に配属された総務課では、業務継続の実務担当部署として、有事の体制構築、災害等発生時を想定した訓練の企画を担当しました。こうした中、2016年に発生した熊本地震では、熊本支店が業務を継続できるよう、応援者の派遣など様々なサポート施策を部署間で連携して実施しましたが、訓練等の成果を発揮できたと思います。

現在、厚生課において、衛生管理事務を担当しています。職員の健康管理施策の企画立案が主な業務です。これに加えて、足許では、新型コロナウイルス感染対応も担っており、職場における感染防止策の徹底に努めています。

このように、文書業務では、災害等発生時においても、中央銀行業務が継続できるよう有事への備えが欠かせません。私は有事への対応力を高めながら、内部管理のエキスパートとして、組織運営面で貢献できるよう業務に精励していきたいと考えています。

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