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システム企画・開発

主な担当部署:システム情報局

Point

  • 金融機関経営の効率化・高度化やわが国の金融市場の国際競争力向上には、デジタル技術の活用が大きな鍵を握ります。
  • 日本銀行では、最新かつ汎用的な技術を積極的に検討・採用し、決済システムの基幹インフラである日銀ネットの高度化をはじめ、政策・業務運営の効率化・高度化を目的としたシステム開発を行っています。

デジタル技術の重要性と日本銀行の取り組み

金融取引の高度化・グローバル化を可能にしたのはデジタル技術の発達であり、金融機関経営の効率化・高度化や日本の金融市場の国際競争力向上には、その活用が重要な鍵を握ります。
こうした時代の変化を見据えて、日本銀行では、わが国金融市場における資金・国債決済の基幹インフラである日銀ネットをはじめ、国内外の金融経済や金融機関経営などに関する情報を迅速に提供する各種情報システム、更には日本銀行自体の組織運営の効率化を目的とした各種経営システムなど、様々なシステムの開発・高度化に取り組んでいます。

先端技術を活用したシステム開発・運行管理

<12_P25_メインカット_シ-01 日銀ネット運行管理.eps>中央管制室。各機器を監視・制御するための端末や運行状況を表示する大型スクリーンなどが整備されています

システムの開発・運行管理を行っているシステム情報局では、各種システムの開発にあたり、クラウドコンピューティングや仮想化技術の活用など、最新かつ汎用的な技術を積極的に検討・採用しています。日銀ネットでも、新しい情報処理技術を採用し、変化に対して柔軟性が高く、アクセス利便性の高いシステムを基本コンセプトとしています。また、国際決済銀行(BIS)や海外中央銀行のIT部門との情報交換などを通じて、日進月歩の海外技術動向のフォローも行っています。更に、セキュリティ関連では、高度化・巧妙化するサイバー攻撃や情報セキュリティ侵害の未然防止、迅速対応のための体制整備や、システムの安全性強化に努めています。

システム企画・開発に求められるもの

<P22_system_2020.eps> システム開発では、プロジェクトメンバーとの意見交換を綿密に行い、課題の共有や解決策の検討、進捗管理などを行います

日本銀行のシステム企画・開発の仕事には、自分たちの手で金融経済の社会インフラを構築するという面白さがあります。プロジェクトでは、政策・業務を企画する部門からの要望を踏まえて、それを効果的かつ効率的に実現するため、メンバーで知恵を出し合いながら、採用する技術やシステム構成を決定し、その後も、多くの関係者と協力して、設計、製造、テストといった工程に取り組みます。こうした仕事では、技術面の知識はもちろん、金融経済に関する知識や日本銀行の様々な業務に関する知識、関係者と合意形成をしてプロジェクトを推進していく調整力なども求められます。

【仮想化技術】

サーバーや端末などの物理的な台数とは関係なく、ニーズに応じて、その処理機能をシステム上で実現する技術。