日銀グランプリ

日本銀行では、学生の皆さんが金融・経済に関心を持ち、わが国の金融・経済の現状と将来について、自分たちの問題として考えてもらうきっかけになればとの思いから、2005年度より小論文コンテスト「日銀グランプリ」を開催しています。
授賞
- 最優秀賞/1チーム(副賞:図書カード15万円)
- 優秀賞/3チーム
- 特別賞<日本銀行の政策や業務に特に関連のある提案に対する賞>/1チーム
- 優秀賞・特別賞はそれぞれ副賞図書カード3万円分
概要
下記の「課題」を踏まえてテーマを設定のうえ、小論文をご応募ください。
課題
わが国の金融・経済の現状評価と未来への提言を求めます。具体的なテーマの設定は自由です。特に、日本銀行の政策や業務に関連のある提案は歓迎します。
考えられるテーマの例<具体的なテーマの設定は自由です>は以下のとおりです。
- 日本銀行の政策や業務をより効果的に行うための提案
- 金融・経済・物価動向、金融システムの現状をより的確に把握するためのデータ・分析手法の提案
- 若年層の金融リテラシー向上策の提案
- 日本経済の成長力向上や地域経済の活性化につながる新たな金融サービスの提言
- 資金決済をより効率的かつ安全にするための提案
評価ポイント
- (1) 現状の把握・分析の的確性
- (2) 論旨および提言の論理性・説得性
- (3) 着眼点や提言の独創性・実効性
詳細はこちら
「学生向けコンテスト「第22回 日銀グランプリ」の実施について」
説明会のご案内
日銀グランプリの概要を、(1)オンライン、(2)日銀本店見学付き、でご紹介します。資料 [PDF 1,843KB]をご覧いただき、希望される場合は日銀グランプリ説明会サイト(https://bojgp.iqform.jp/form/bojgpseminar/)よりお申込みください。
【専用サイト】日銀グランプリ説明会
受付サイトの構成は以下のとおりです。
- (1) 説明会選択((1)オンライン、(2)日銀本店見学付き)
- (2) 申込者の情報
- (3) 希望日時
- 応募者の個人情報は、日銀グランプリ関係の連絡・発表以外の用途には使用しません。
- 日銀本店見学付きとは、日本銀行本店にお越しいただき、約30分の本店見学の後、説明会を行うものです。
受賞者・関係者の声

第10回、第11回応募(東京理科大学チーム)
原 昂秀さん
(現・日本銀行)
私は第10回・11回の日銀グランプリに応募しました。きっかけは、所属していた経営学部のゼミが毎年、日銀グランプリに挑戦していたことでした。ゼミの説明会で先輩方の決勝大会出場の経験を聞いて、「自分もあの舞台に立ってみたい」と思ったのが始まりです。
日銀グランプリの課題は「わが国の金融への提言」。とても大きな課題で、テーマ選びに当たっては、何から手を付ければよいのか分からない状況でした。大学の講義では与えられた問いに答えることが多いのですが、日銀グランプリでは“問いを立てるところ”から自分たちで考えなければなりません。テーマを決定した後も、最初はチーム内で議論がかみ合わず、どのように論文をまとめていけばよいか、意見がぶつかることもありました。
小論文作成の過程で特に印象に残っているのは、教授からの親身なフィードバックです。「視点は面白いが、データの裏付けが弱い」とか、「その結論は飛躍していないか」などと温かくも厳しい指摘をいただき、時に小論文をほぼ書き直すなど、悔しい思いもしましたが、チームの仲間と夜遅くまで議論を重ねる中で、なんとなく分かる説明ではなく、“根拠を持った論理的な説明をできる力”が少しずつ身に付いていったように思います。また、仲間と本気で議論し、分析を重ね、最後に「これなら胸を張って提出できる」と思える小論文を完成させたときの達成感は、何物にも代え難いものです。論理的思考力や分析力だけでなく、“納得いくまでやり抜く力”も得られたと感じています。
そしてもう一つ、大きな収穫がありました。小論文作成の過程で、日本銀行の業務内容についても徹底的に調べたことで、「金融政策の決定・実行に至るまでには、どんな仕事をしている人が関与しているのか」や、「どんな人が働いているのか」などを知ることができ、気が付けば日銀が担う仕事そのものに強く惹(ひ)かれていました。その後の就職活動でさらに志望度が高まり、日本銀行に入行することになりました。
入行後は、現場や企画、システム部署といったさまざまな部署を経験しましたが、提案書などの資料作成やデータ分析をする場面などで、日銀グランプリで鍛えられた思考力や分析力が確実に活きていると実感しています。
日銀グランプリは単なるコンテストではなく、自分の視野を広げ、本気で考え抜く経験ができる場であると思います。応募を通じて、学生時代の思い出づくりになりますし、自分の成長を実感できる貴重な機会になるはずです。
ぜひ、皆さんにも挑戦して欲しいと思います。

第3回最優秀賞受賞(東京大学教養学部チーム・リーダー)
第20回敢闘賞受賞(大阪大学経済学部チーム・指導者)
笠原晃恭さん
(現・大阪大学大学院経済学研究科准教授)
当時、学部2年生だった私は、ゼミの友人たちを誘って第3回日銀グランプリに応募しました。ゼミや講義とは少し異なる、「自分たちで問いを立て、調べ、考え、提案する」というスタイルに強く惹かれたのを覚えています。テーマ選びから調査、議論、レポート作成に至るまで、すべてが初めての連続で、チームメンバーと意見がぶつかることもありましたが、振り返ればその一つひとつが、貴重な学びの時間でした。
当時の岩田一政副総裁の前で、自分たちの政策提案をプレゼンしたときは非常に緊張しましたが、大学時代の忘れがたい思い出として、今でも鮮明に覚えています。今思えば、内容は荒削りで、少し気恥ずかしさの残る提案でしたが、それに対して審査委員の皆さまが真剣に耳を傾け、議論してくださったことに深く感謝しています。
最優秀賞をいただいたことは、当時の私にとって大きな自信につながりました。グランプリを通じて得た、データを読み解く力、論点を整理する力、そして相手に伝える力は、その後の研究活動や社会人としての仕事の中でも、確実に活かされています。なかでも、「仲間と協力しながら課題に取り組む経験」は、どんな場面でも役立つ実践的な力として、今も自分の中にしっかりと根づいています。
グランプリを通じて経済学への関心をさらに深めた私は、その後、米国の大学院で博士号を取得し、現在は大学の経済学部でゼミを指導する立場となりました。ゼミの内容を構想する中で、学生時代に得たあの経験を次の世代にも伝えたいという思いが強くなり、ゼミ生たちとともに第20回日銀グランプリに挑戦しました。チームで議論を重ねながらアイデアを磨き、経済を現実の問題として考える過程を通して、学生たちが目に見えて成長していく姿を実感しました。受賞という結果ももちろん嬉しいものでしたが、それ以上に、学生たち自身が「挑戦してよかった」「一生の思い出になった」と心から感じてくれたことが、何よりの収穫でした。
日銀グランプリは、学びの成果を外に向けて発信できる、数少ない貴重な実践の舞台です。応募を迷っている学生や、指導を検討されている教員の方がいらっしゃれば、ぜひ一歩を踏み出してみてください。きっと、取り組んだ分だけ、自分たちにとって大きな意味をもつ経験になるはずです。
紹介動画
「日銀グランプリ」の概要および決勝大会の模様をご覧いただけます。
2026年度の実施情報
| 掲載日 | 資料名 |
|---|---|
| 2026年 4月 8日 | 学生向けコンテスト「第22回 日銀グランプリ」の実施について |
