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システミックな影響の大きい資金決済システムに関するコア・プリンシプル----支払・決済システム委員会による市中協議報告書----

(日本銀行仮訳)

1999年12月13日
国際決済銀行
支払・決済システム委員会

日本銀行から

 全文は、こちら(bis9912b.pdf 60KB)から入手できます。

プレス・リリース

 本日、支払・決済システム委員会(CPSS)議長であるヴェンデリン・ハルトマンは、「決済システムが適切に機能するための明確で首尾一貫した基準を確立するためには、国際的な協議を行う努力が必要である」と述べた。安全で効率的な決済システムを世界的に促進するための新たな重要な試みとして、CPSSは本日、『システミックな影響の大きい資金決済システムに関するコア・プリンシプル』を公表し、これを市中協議に付すことにした。本報告書は、G10諸国の中央銀行総裁によって了承されている。

 報告書は、23の中央銀行(様々な経済の発展段階にあるG10・非G10諸国の中央銀行)と、国際通貨基金、世界銀行の決済システムに関する専門家から構成されたCPSSの作業部会によって作成された。議長はイングランド銀行のジョン・トランドルである。

 この市中協議報告書は、システミックな影響の大きい資金決済システムの設計と運営に関するコア・プリンシプル(基本原則)を定めるとともに、これらの原則の適用にあたっての中央銀行の責務を定めるものである。この基本原則は、一国のシステミックな影響の大きい資金決済システムが安定的に機能するための基本的な枠組みを築くものである。

 資金決済システムは、金融インフラの重要な構成要素である。決済システムの機能不全は、国内外の金融システムや金融市場におけるシステミックな混乱を引き起こし、波及させる。急速な技術革新は、国際的な金融システムの統合化の進展と金融活動の活発化と相俟って、膨大な件数・金額の決済が個々の決済システムに集中する状況を生み出してきた。堅固で効率的な決済システムは、特に新興市場国における金融システムの混乱を防ぐために必要である。

 作業部会は、現在、この基本原則によって扱われている論点をより明確にし、多様な環境において本原則を適用する際のガイダンスを提供する本報告書の第2部を作成中である。特に第2部は、本原則を適用するにあたって決済システムの運営者や中央銀行が直面する実際上の問題を扱う。

 作業部会は、本報告書を作成するにあたって、多くの新興市場国の中央銀行を含む、部会メンバー以外の中央銀行専門家と協議してきた。今回の市中協議によって、CPSSは中央銀行や銀行界、その他関係者の意見を取り入れることができる。CPSSは、本報告書の最終版作成の参考となるような具体的な提案を特に歓迎する。

 全ての関係者からのコメントを2000年3月17日まで受け付ける。コメントは下記まで寄せて頂きたい。

住所:Committee on Payment and Settlement Systems
Bank for International Settlements
CH-4002 Basel

ファックス:+41 61 280 9100、電子メール:cpss@bis.org

 なお、本報告書は、1999年12月14日より、BISのウェブ・サイト(http://www.bis.org)(外部サイトへのリンク)から入手可能である。また、報告書のコピーは、BIS、ならびに本作業部会やCPSSに参加する機関から入手可能である。本報告書は、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、そしてロシア語でも入手可能である。

編集者への注記

  1. 支払・決済システム委員会(CPSS)は、G10諸国の中央銀行が支払・決済の仕組みの発展状況をモニター・分析し、関連する政策課題を検討するフォーラムである。また、非G10諸国の中央銀行によるCPSSの活動への参加も増えている。CPSS議長は、ドイツ・ブンデスバンク理事のヴェンデリン・ハルトマンが務める。議長は、CPSSの代表として金融安定化フォーラム(『コア・プリンシプル』は、同フォーラムの「基準集 <"compendium of standards">」の中に含まれる)と2000年問題合同協議会に参加している。
  2. CPSSの報告書一覧ならびに最近の報告書の全文(英語)はBISのウェブサイト(外部サイトへのリンク)から入手可能である。
  3. 本作業部会の議長は、イングランド銀行市場インフラ局長のジョン・トランドルが務めている。参加者およびその所属機関のリストは、本報告書に添付されている。

以上


システミックな影響の大きい資金決済システムに関するコア・プリンシプル

読者への注記

 今回の市中協議報告書は、G10諸国中央銀行の支払・決済システム委員会(CPSS)によって設立された、国際的な作業部会が作成する二部構成の報告書の第1部である。同作業部会は、23の中央銀行に加え、国際通貨基金および世界銀行の決済システムに関する専門家から構成される。作業部会は、報告書を作成するにあたり、多くの新興市場国の中央銀行を含む中央銀行専門家と協議してきた。

 報告書は、安全で効率的な決済システムが金融システムの安定に重要であり、システミックな影響の大きい資金決済システムの安全性と効率性の実現を政策目標とすべきと考えている。これらの目標を追求するため、報告書は、世界中のシステミックな影響の大きい資金決済システムの設計と運営に関するコア・プリンシプル(基本原則)と基本原則を適用するに当っての中央銀行の責務を定めている。報告書は、国際的に広く合意されている点を提示しており、基本原則は様々な経済状況において有用であることを企図している。こうしたことから、基本原則は普遍的に適用できるよう十分に一般的な表現で記述されている。

 市中協議の期間中、作業部会は、多様な環境において基本原則がどのように解釈され、適用されるのかをより詳細に説明する報告書第2部の作成作業を継続する。特に、第2部は、決済システムの運営者や中央銀行が原則を適用するに当っての実際上の問題を取扱う。今回の市中協議によって寄せられるコメントは、こうした問題を特定するのに有益であろう。

 市中協議は、2000年3月17日まで行われ、関心のある読者から寄せられる報告書のいかなる部分についてのコメントも歓迎する。但し、CPSSは、二部構成の報告書の最終版作成の参考とするため、以下の点に関する意見や提案を特に歓迎する。

  1. 基本原則は、システミックな影響の大きい資金決済システムの安全性と効率性に関する政策目標を達成するために、明確、適切、十分かつ有益でしょうか。望まれる改善点があれば具体的に記述してください。
  2. 基本原則の第一義的な適用対象となるシステムを特定する際の主な基準としては、どのようなものがあるべきでしょうか。報告書では、そのようなシステムを「システミックな影響の大きい資金決済システム」と称しています(段落3.2参照)。
  3. 報告書で使われている用語のうち、より明確に説明されるべきものを挙げてください。
  4. 基本原則が貴国で適用された場合に生じると予想される具体的な問題点や障害について説明してください。報告書第2部における基本原則の解釈と適用について、どのような分野に関するガイダンスが有用と考えますか。
  5. 基本原則の適用に中央銀行が最も貢献できる方法は何でしょうか。

 全ての関係者からのコメントを2000年3月17日まで受け付ける。コメントは下記まで寄せて頂きたい。

住所:Committee on Payment and Settlement Systems
Bank for International Settlements
CH-4002 Basel

ファックス:+41 61 280 9100、電子メール:cpss@bis.org