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資産買入等の基金の運営として行う共通担保オペの取引概要

2012年7月12日現在
日本銀行金融市場局

1. はじめに

この資料は、日本銀行が「資産買入等の基金の運営として行う共通担保資金供給オペレーション基本要領」に基づいて行う共通担保オペ(以下「資産買入等の基金の運営として行う共通担保オペ」といいます。)の概要を記載したものです。記載している内容は、今後変更することがあり得ますので、予めご承知おきください。

2. 基本的事項

(1)貸付店

日本銀行本店(業務局)または支店とします。

(2)共通担保オペの担保

資産買入等の基金の運営として行う共通担保オペの担保は、日本銀行と金融機関等との間の当座貸越(当座勘定(同時担保受払時決済口)における当座貸越を除きます。)、相対型電子貸付もしくは共通担保オペに関する約定、代理店契約もしくは歳入代理店契約、米ドル資金供給オペに関する約定、成長基盤強化支援資金供給に関する約定または被災地金融機関支援オペに関する約定に基づき、金融機関等が日本銀行に差入れる担保とします。

(3)貸付方式

資産買入等の基金の運営として行う共通担保オペは電子貸付の方法により行います。

(4)貸付期間

最長6か月程度とします。

(5)貸付利率および利息の徴収

  1. イ、貸付利率
    年0.1%とします。
  2. ロ、利息の徴収
    利息の徴収は、イ、の貸付利率によって、貸付日の翌日から返済期日までの日数に応じて、後取りの方法により行います。

3. 入札

(1)貸付要項の通知(オファー)

資産買入等の基金の運営として行う共通担保オペを実施する場合には、日本銀行は貸付対象先の中から入札参加者を定め、以下の事項を入札参加者に日本銀行金融ネットワークシステム(以下「日銀ネット」といいます。)により通知します。

  1. (A)貸付予定総額
  2. (B)貸付日
  3. (C)返済期日
  4. (D)応募の受付の締切日時
  5. (E)貸付利率(年0.1%)
  6. (F)その他日本銀行が必要と認める事項

(2)入札への応募

入札参加者は、(1)で通知された応募の受付締切日時までに、借入希望額を、日銀ネットにより、日本銀行に通知します。

(3)募入の決定(オファーバック)

日本銀行は、(2)の応募に対し、借入希望額により、募入を決定します。ただし、日本銀行は、適当と認める場合には、各応募の全部または一部を募入外とすることがあります。

例えば、全入札参加者の借入希望額の合計が貸付予定総額を上回るときは、貸付予定総額を各入札参加者の借入希望額に応じて按分し、貸付金額を決定します。

日本銀行は、募入を決定した場合には、貸付金額を、日銀ネットにより、(2)の応募を行った入札参加者に通知します(通知を受けた者を借入人といいます。以下同じです。)。

4. 貸付けの実行等

(1) 貸付けの実行

  1. イ、担保の差入
    借入人は、3.(1)で通知した貸付日の日本銀行が別に定める刻限までに、貸付金額に貸付日の翌日から起算して返済期日までの日数に応じた貸付金利息を加えた金額以上の担保価額のある担保を差入れます。
  2. ロ、貸付けの実行の依頼
    借入人は、3.(1)で通知した貸付日の日本銀行が別に定める刻限までに貸付けの実行を依頼します。
  3. ハ、貸付けの実行
    日本銀行は、イ、により担保の差入を行った借入人からロ、により貸付けの実行の依頼を受けた場合には貸付けを実行します。
    日本銀行から借入人への貸付けの実行は、3.(1)で通知した貸付日の即時処理により行います。

(2)返済

借入人は、3.(1)で通知した返済期日の日本銀行が定める刻限までに、貸付金額に貸付日の翌日から起算して返済期日までの日数に応じた貸付金利息を加えた金額を日本銀行に支払うものとします。

借入人から日本銀行への返済は、3.(1)で通知した返済期日の即時処理により行います。