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国庫事務の更なる効率化に向けて

平成29年7月
日本銀行業務局

1.国庫事務のいま ~皆様の身近にある日本銀行~

  • 日本銀行は、「政府の銀行」として、
    • 国民(個人・企業)の皆様が国(政府)に納付する税金、年金保険料
    • 国民の皆様が国から受け取る年金、公共工事代金
    などの国の資金(国庫金)の受払事務を行っています。
  • こうした国庫金の受払事務は、日本銀行の本店や支店だけでなく、全国の金融機関(日本銀行代理店、日本銀行歳入代理店)でも行っています。
  • 国庫金の受払は、納付書や請求書などの「書面」を使って処理されてきましたが(「書面処理」)、国・日本銀行では、国庫事務の電子化(ペーパーレス化)を進めており、最近では、「オンライン処理」の利用が増えています(処理のイメージについては、下記の「書面処理とオンライン処理のイメージ(典型的なケース)」をご覧ください)。
    しかし、年間で5,000万件超の国庫金の納付(納付件数の約4割)および1,000万件超の国庫金の受け取り(受け取り件数の約4%)が、今なお「書面処理」されています。

    ⇒「書面処理」の場合、国庫金を納付する国民の皆様や、国民の皆様に国庫金の支払いを行う官庁の職員金融機関の窓口まで出向いて頂く必要があります。また、金融機関や国の事務も、「オンライン処理」と比べ、手間がかかります。

2.オンライン処理を促進し、もっと便利に、簡単に!
~国の税金や年金保険料などの納付は「電子納付」が便利・簡単・安全です~

(1)国民の皆様にとってのメリット

  • 自宅やオフィスのパソコンやスマートフォンから、いつでも(夜間・休日も)「電子納付」ができます。また、納付書や多額の現金を持ち歩く必要もありません。
  • 金融機関に出向く場合でも、「電子納付」が可能なATMを利用すれば、窓口で待つ必要はありません。
  • 「電子納付」にはいろいろな方法がありますが、「ダイレクト納付」という方法であれば、国の税金を納付する方に代わって、税理士が「電子納付」の手続きを行うことも可能です。

詳細につきましては、以下をご覧ください。

(2)金融機関にとってのメリット

  • 金融機関の窓口での事務手続きや、書面の保管・受渡が不要となります。
  • これにより、金融機関の窓口の混雑が緩和するといったメリットも生まれます。

(3)国にとってのメリット

  • 納付情報の管理が簡単になります。
  • オンライン振込を利用する場合、書面を作成して金融機関の窓口に持ち込む必要もなくなります。

日本銀行は、財務省をはじめとする関係官庁や金融機関と協力しながら、国庫金の受払の「オンライン処理」を促進し、国庫事務の更なる効率化に向けた環境整備に取り組んでいます。

書面処理とオンライン処理のイメージ(典型的なケース)

  • 国庫金を納付する場合における書面処理とオンライン処理のイメージ図。書面処理では税金などを納付する方が金融機関の窓口まで出向く必要があるなどの手間がかかるが、オンライン処理ではインターネットバンキングやATM入力により電子納付が完了する。
  • 国庫金を受け取る場合における書面処理とオンライン処理のイメージ図。書面処理では官庁の職員が金融機関の窓口まで出向く必要があるなどの手間がかかるが、オンライン処理では電子データの送信により処理が完了する。


照会先

業務局総務課国庫業務企画グループ

篠原
Tel: 03-3279-1111(内線 6011)