「ISOパネル(第10回):ISO 20022の利活用の広がりとそのポテンシャル」の聴講者募集
2026年2月13日
日本銀行決済機構局
日本銀行決済機構局は、経済産業省日本産業標準調査会(JISC)の委託のもと、国際標準化機構(ISO)の金融サービス専門委員会(ISO/TC 68)の国内委員会事務局を担っています。その活動内容を金融サービスに関わる皆さまに広く知っていただくことを目的に、最近のトピックに関するパネルディスカッション「ISOパネル」を開催しております。
「ISOパネル」第10回では、「ISO 20022の利活用の広がりとそのポテンシャル」をテーマに取り上げます。金融取引では、資金や証券等のやり取りに関する情報を大量に扱うため、情報を正確かつ確実に伝送することが重要です。また、資金の送り手や受け手に関する情報を利用しやすくすることは、マネーロンダリングや振り込め詐欺などの不正送金を防止するうえでも役立つと考えられます。このため、取引の参加者が共通ルールを用いてデータ交換を円滑に行えるようにデータ形式等を標準化しておくことの意義は大きいです。
世界の金融取引を支えるシステムでは、金融業界におけるユニバーサルな通信メッセージの枠組みであるISO 20022に準拠した電文フォーマットの導入が一段と進んでいます。銀行間を中心に国際送金の際に用いられるSwiftという通信ネットワークや主要国の決済システム、また、参加者の金融機関では2025年11月までにISO 20022電文への移行が概ね完了しました。今後は、豊富な情報を送受信可能であるISO 20022に基づく標準化された電文フォーマットを基盤とする新しい時代に歩みを進めます。
国際的に調和されたISO 20022電文を利用することにより、約定から決済・受渡までのSTP化の促進、マネーロンダリング対策やテロ資金供与対策の効率化などの利点を享受することが期待されており、こうした効率化が実現すれば、国際送金のコスト削減やスピードアップや透明性の向上に資すると考えられます。加えて、ISO 20022電文に含まれる豊富な情報を利用して、商流データと決済データを結びつけて事業面に活用するといった可能性が期待され得ます。
また、ISO 20022の現行版(パート別に8つ存在)は2013年に制定されたものですが、現在、ISO/TC 68において規格定期改訂プロジェクトが進められており、電文メッセージ生成に係る汎用的なルールを定めた新たなパートを加えた2026年版の規格が近いうちに発行見込みとなっています。将来的には、この2026年版に基づいて、金融業界における具体的な取組みがさらに進展していくことが期待されています。
本イベントでは、このように主要な決済システムや金融機関で導入が着実に進められているISO 20022の活用状況の紹介とISO 20022:2026年版の改訂ポイントのプレゼンテーションを行います。そのうえでパネルディスカッションでは、ISO 20022の利活用の広がりとそのポテンシャルについて、パネリストの皆さまと議論を深め、国際標準化活動への関心を高める取り組みとします。
聴講をご希望の方は、下記の要領に沿ってお気軽にご応募ください。
1.日時およびプログラム
日時
2026年3月18日(水)14:00-15:30
プログラム
プレゼンテーション 「本邦金融機関におけるISO 20022の活用状況 ― ISO 20022導入におけるメリットの実現状況 ―」
グローバルなISO 20022の導入に向けた取組状況の概観を整理したうえで、金融機関におけるISO 20022電文の利活用によって期待される各種メリットの実現状況の紹介や、今後の展望を示します。
日本銀行決済機構局企画役、ISO 20022 RMG Payments SEG日本メンバー 金口 剛久
プレゼンテーション「ISO 20022:2026年版への改訂における主要なポイント」
ISO 20022は、現行の2013年版から改訂された2026年版が近いうちに発行見込みです。今回の改訂における主要なポイントを、新たなパートとして加わる「パート9」を含めて、1から9のパート別に詳しく紹介します。特に、改訂に至った背景や変更点の狙いを――実務への影響も意識しつつ――丁寧に解説します。
ティージェイ総合研究所代表取締役、ISO/TC 68国内委員会委員(SC9/WG4国内作業部会/エキスパート)、ISO 20022 RMG API SEG/Payments SEG日本メンバー 奥井 康弘 氏
パネルディスカッション「ISO 20022の利活用の広がりと今後の発展の可能性」
ISO 20022電文の導入については、予てより、金融取引においてコスト削減やスピードアップ、透明性の向上といった効果をもたらすと期待されています。これらに加えて、最近では、ISO 20022電文に含められる豊富なデータを活用し、決済データと商流データを結びつけてビジネスに活かす前向きな取組みにも期待が集まっています。そこで、本パネルでは、現時点におけるISO 20022の利活用の広がりの状況を共有するとともに、2026年版に改訂されることを展望したうえで、ISO 20022が持つ金融実務におけるポテンシャルや更なる利活用に向けた課題に焦点を当てて議論します。
パネリスト
三井住友銀行決済企画部部長、スイフト・ナショナルメンバーグループチェアパーソン 岸 道信 氏
JPモルガン・チェース銀行東京支店決済事業本部プロダクト・マネジメント部長 山下 祐斗 氏
ティージェイ総合研究所代表取締役、ISO/TC 68国内委員会委員(SC9/WG4国内作業部会/エキスパート)、ISO 20022 RMG API SEG/Payments SEG日本メンバー 奥井 康弘 氏
日本銀行決済機構局企画役、ISO 20022 RMG Payments SEG日本メンバー 金口 剛久
モデレータ
日本銀行決済機構局企画役(ISO/TC 68国内委員会事務局長) 岡部 恒多
2.想定される聴講者
金融サービスに関わる企業やそれを利用する企業等(金融業界、産業界、研究機関、学識経験者、中央省庁等)に所属しておられる方を主な対象としております。
3.開催方法
本イベントはCisco Webexを利用した完全オンライン開催となります。
4.申し込み方法
申し込み締切は、3月15日(日)です。
下記URLからお申し込みください(外部サイトへジャンプします)。
https://fofa.jp/boj2025/a.p/102/(お申し込みいただいた方には登録完了をお知らせするメールが自動的に送信されます。メールが届かない場合にはiso-tc68@boj.or.jpまでご連絡ください)
- お申込みでご記入いただきました個人情報は、当事業の運営管理の目的のみに利用させていただきます。
- 当事業へのご照会でご提出いただく個人情報は、日本銀行「プライバシーポリシー」に基づき、適切に管理いたします。
オンライン聴講の具体的な手順は、お申し込みいただいたメールアドレスへ開催前日までにご連絡します。なお、聴講お申し込み後のキャンセル手続きは不要ですので、お気軽にお申し込みください。
5.照会先
決済機構局
Tel : 03-3277-1483
E-mail : iso-tc68@boj.or.jp
