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(図表1)信用リスク管理高度化の流れ

  • 図表1
  • (注1)金融機関の債務者について、業況等に応じてランク付けするもの。債務者毎の信用リスクを客観的に把握することにより、資産内容の変化を早目に捉え中間管理の強化等に活用。
  • (注2)債務者格付をもとに、貸出等案件毎に担保・保証、与信期間、資金使途等を勘案し、ランク付け。資産査定における問題債権の査定区分(債務者区分別に分類された債権を担保調整等により区分する作業)は、一種の案件格付であるが、米国の進んだ先では正常債権についても担保等を勘案した案件格付を実施。
  • (注3)与信管理のプロセスの妥当性を監査的な観点からチェックする機能(詳細はボックス1を参照)。
  • (注4)債権流動化、クレジット・デリバティブ等の活用により、ポートフォリオを主体的にコントロールするもの。
  • (注5)自己資本を戦略上どの業務部門に配分するかに対するひとつの考え方にRAROC(リスク調整後資本収益率)という手法がある。これは、部門別にみたリスク調整後の収益性(予想損失<過去の平均的損失>を控除したリスク調整後収益/潜在損失をカバーする資本)をもとに、自己資本の配分(各部門毎のリスクテイク額)を決定するもの。この場合、与信部門の潜在損失として、信用リスク計量化モデルにより算出されたリスク量を用いる。