米国ダイレクト・レンディング市場におけるBDC(Business Development Company)の動向について
2026年4月21日
金融機構局 大久保友博、海道裕太郎、山本健太、鷲見和昭
要旨
近年、ノンバンク部門による金融仲介のうち、主として非上場企業に貸付を行うプライベートクレジットに対する注目が集まっており、中でも、中堅・中小企業に貸出を行うダイレクト・レンディングが、BDCと呼ばれる形態を中心に拡大している。BDCは、米国特有の投資法人であり、四半期ごとの情報開示が義務付けられるなど相対的に透明性が高いとされる一方で、個人投資家からも資金調達を行う点で、他のダイレクト・レンディングファンド(PDファンド)とは異なる負債構造を持つ。本稿では、主にBDCの動向に焦点を当てながらダイレクト・レンディング市場の動向やリスク特性についての事実整理を行った。邦銀や国内機関投資家が、投融資を通じて BDCやPDファンドと連関性を高めているもとで、プライベートクレジット市場を巡る環境が、わが国金融システムへ影響を及ぼす可能性もあると考えられ、引き続き、今後の動向を注視する必要がある。
日本銀行から
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