デジタル社会におけるアイデンティティ証明を支える
Verifiable Credentialsの概要と規格開発の動向
2026年3月13日
決済機構局 山田のど夏、新崎卓、清水智子、岡部恒多
要旨
デジタル化の進展に伴い、自分のアイデンティティをデジタル技術を用いて安全かつ確実に証明する重要性が高まっている。こうした背景のもと、Verifiable Credentials(VC、検証可能な属性証明)が注目を集めている。VCは、デジタル署名による真正性の確保や改ざん防止機能を備えた汎用的かつ機械可読なデジタル証明書であり、新型コロナワクチンの接種証明書で使用されたほか、金融実務への応用も含めた幅広い領域での活用が検討されている。この間、各種団体でVCに関する規格開発が進められており、例えば国際標準化機構(ISO)ではVCの一形態である検証可能な取引主体識別子(vLEI)の国際規格を2024年10月に発行した。本稿では、VCの概要や活用事例、規格開発の動向を概説する。
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