このページの本文へ移動

自然利子率の動向と金融緩和度合いの評価

English

2026年3月27日

企画局

要旨

自然利子率は、経済・物価に対して中立的な実質金利の水準と定義され、金融政策を運営するうえで重要な概念である。今般、日本銀行では、GDPの基準改定を踏まえ、最新のデータを用いて自然利子率の再推計を行ったが、従来同様、推計値には相当なばらつきがある。こうした推計にかかる不確実性を踏まえると、日本銀行が金融緩和の度合いを評価するに当たっては、米欧の中央銀行のアプローチと同様、実質金利と自然利子率の関係だけでなく、経済・物価・金融情勢を丁寧に点検しながら、総合的に判断していく必要がある。その際には、金融政策から実体経済への波及経路とも言える「金融環境」、すなわち、資金調達コスト、アベイラビリティー、資産価格、資金調達量といった幅広い指標を点検していくことも重要である。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。
内容に関するご質問等に関しましては、日本銀行企画局(代表03-3279-1111)までお知らせ下さい。