基調的な物価上昇率の概念と捉え方
2026年3月30日
企画局
要旨
金融政策運営にあたっては、時間の経過とともに減衰していくとみられる一時的な要因を取り除いた物価の基調的な動き(「基調的な物価上昇率」)を把握することが重要である。もっとも、これを単一の指標の動きに基づいて評価することはできないため、日本銀行では、(1)変動の大きい品目等を取り除く手法、(2)中長期の予想物価上昇率を捉える手法、(3)経済モデルで推計する手法の3つのアプローチを用いて、基調的な物価上昇率の把握に努めている。当面の物価動向を展望すると、基調的な物価上昇率が2%に近付いているなか、政府による物価高対策や、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格上昇などの影響により、消費者物価は短期的に振れやすくなることが想定される。こうした点を踏まえると、物価の基調を的確に把握し、分かりやすい情報発信を行うことが、これまで以上に重要になっていると考えられる。
日本銀行から
日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。
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