生命保険会社の国際比較:ビジネスモデルの変化に伴う金融安定上の論点
2026年5月21日
金融機構局 小川佳也、神保真宏、松井祐依、鷲見和昭
要旨
生命保険会社は、長期の保険契約を履行するために長期の資産運用を行っている。この基本的な機能は各国の保険会社に共通だが、提供している保険商品や運用資産は様々である。世界金融危機以降の各種規制への対応に加え、長寿化による退職後の資金ニーズの高まりやコロナ禍まで持続した低金利環境およびその後の高インフレ期のなかで、生命保険会社は、商品ラインナップの拡充やオルタナティブ投資を含む運用の多様化などビジネスモデルの変革を進めてきた。最近では、運用利回り向上等を目的とした資産集約型再保険の活用も増えている。本稿では、日本・ドイツ・英国・米国を対象に、生命保険会社のバランスシートの構成変化や規模について国際比較を行ったうえで、資産集約型再保険の動向や生命保険会社とプライベートファンドとの連関性なども含めた金融安定上の論点を整理した。
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