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【総合職】東尾 直人
【総合職】東尾 直人
国際金融情報センター ブラッセル駐在員事務所長 (現 金融機構局 金融データ課 預貸金統計グループ 企画役)
2006年4月 金融市場局入行
2009年7月 金融機構局
2012年7月 日本証券業協会出向
2014年6月 国際局
2016年6月 金融機構局
2018年6月 金融市場局
2020年7月 国際金融情報センター出向
「日本銀行に外からの
新しい風を吹かせる」
仲間を
お待ちしています!
日本銀行への転職までの経緯
私は工学部卒業後、資産運用部門での業務に興味があり新卒で生命保険会社に就職しました。入社後2つの部署を経験後、MBA留学を経て入社時に希望していた市場(資産運用)部門の企画部署に配属となり、年度運用計画・予算策定等の業務に携わりました。同部署に所属していた時に投資(資産)とその元となる資金(負債)を両面から正しく理解したいとの気持ちが高まったため、米国証券アナリスト(CFA)やアクチュアリー準会員の資格を取得しました。資格取得を通じて専門性を将来の仕事に活かしたいという気持ちがより高まった気がします。
入社後10年が近づいた頃、それまでの実務経験や海外留学・資格取得を通じて得た知識を活かせる新しいキャリアの可能性を考えるようになりました。留学時代に仲良くなった日本銀行の知人の話を思い出して候補の一つとして意識するようになった頃、ちょうど中途採用が募集中であったことからそれに応募し縁あって入行しました。
日本銀行でのこれまでのキャリア
日本銀行では最初に金融市場局に配属されましたが、これは今までの経験や知識を直接活かしやすいという点で私の希望通りでした。当初約1年間金融市場の調査・分析業務を担当した後、2007~09年の金融危機前後には為替部署に配属され、国際金融市場の日々のダイナミックな動きや市場安定化に向けた内外当局間の連携などをつぶさに見ることができ、忙しい中でも大変充実していたことを思い出します。その後は金融機関の経営動向・リスク管理などのモニタリング部署や、金融政策決定会合に向けた海外経済・国際金融市場の調査・分析業務などを担当し、2018~20年には金融市場局に戻って金融政策オペレーションで日本銀行が受け入れる担保や買入対象となる社債・CPなどのリスク管理を行う部署のマネジメント業務に携わりました。
2020年からは外部の調査機関にEUの首都であるブラッセルの事務所長として出向しており、欧州委員会を中心としたEU機関の政策動向等の調査・分析業務に携わっています。特に気候変動対応・サステナブルファイナンスについてはEU27加盟国の複雑な利害関係を調整しつつ、日本の何歩も先を行く議論がダイナミックに展開されており、非常に興味深く日々新しい発見があります。事務所のメンバーはリサーチャー2名、ベルギー人の秘書と私の計4名の比較的小所帯で、久しぶりに外部の方たちと仕事をする環境を楽しんでいます(たまに「日銀では・・・」という発言をしている自分に気づいて、私もすっかり日本銀行の人間になりつつあるなと感じたりもします)。
日本銀行への転職を志す皆さんへ
日本銀行は「日本の将来のため」の仕事に直接携われる点でやりがいがあり社会的意義の高い組織だと思います。また多くの部署で専門性、高い知識・経験が求められることから、プロフェッショナルとして組織に貢献したいという気持ちを実現しやすい組織だと思います。一方で、新卒で入行し働き続ける行員が多いことから、もしかしたら考え方や仕事の進め方といった点で、知らず知らずのうちに硬直的になりがちな面もあるかもしれません。
私自身が転職した当初は、外部からの転職者は限られた人数しかいませんでしたが、入行当時の上司の「海外の主要中銀では民間やアカデミックな世界と中央銀行を行き来するキャリアが一般的で、それが活力を生んでいる」との発言に勇気づけられ、自分が外部で得た知見を日本銀行の業務に活かそうと取り組んできました。これまでの経験を通じて、今改めて思うことは、日本銀行は、そうした様々な知見・経験を活かすことができる懐の深い職場である、ということです。
ご自身の経験や知識を活かし「日本銀行に外からの新しい風を吹かせる」仲間を心からお待ちしています!
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