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【総合職】仲 智美

【総合職】仲 智美

金融機構局 金融システム調査課 企画役 (情報サービス局 総務課 総務企画グループ 企画役)

2014年1月  調査統計局入行 2018年6月  国際局 2020年7月  金融機構局
日本銀行で働く醍醐味

中央銀行の一員としての研鑽の日々

2014年に入行し、気が付けば前職より長い時間を日本銀行で過ごしています。社会経済のダイナミズムを肌で感じられる職務に、好奇心を刺激され続けていると同時に、中央銀行員として必要な問いを立て、その問いに対して有効な答えを導けるようになるべく、自己研鑽を重ね続けている時間とも感じます。

理論と実務が交差する職務に惹かれて

学部時代は社会学を専攻し、社会調査の技法のほか、社会規範や階層といった代表的な視点・理論的枠組みを学びました。個々の人間の行為や集合体としての社会経済の成り立ちや変化を解きほぐす作業に面白みを感じ、卒業後は、経済記者として就職しました。経済の現場で刻々となされる意思決定、その一つ一つが織り成す時代の変化を追い続ける日々は充実していましたが、次第に目の前の事象を経済学の視点からも理解したいとの思いが募り、留学のために退職しました。帰国後の就職活動においては、公益性や業務範囲の幅広さに加え、理論と実務の関係性が強い職務に惹かれ、日本銀行を志望しました。

高い専門性を持つ同僚との協業という醍醐味

入行後は、調査統計局、国際局、金融機構局を経験し、調査・分析業務に携わっています。日本銀行はエビデンスに基づく政策遂行に重きをおいており、そのための調査・分析の内容や手法は、多岐にわたります。例えば、内容面では、景気・物価情勢や金融システムの現状・課題の把握などを幅広く手掛けていますし、手法面では、最新の計量分析手法を駆使したデータ解析のほか、企業や金融機関等へのヒアリングなども行っています。産業分析やヒアリングでは、私自身がこれまでの学びや経験で培った技術や知識を生かせる場面が多くありますし、新しい分析手法も業務を通じて身に着けることもできます。こうして携わった調査・分析が政策遂行に生かされているという点でも、やりがいを感じます。

入行後に初めて実感した日本銀行で働く醍醐味もあります。なかでも特筆すべきは、高い使命感と専門性を持つ同僚との協業です。上述の通り、日本銀行が手掛ける調査・分析は多岐にわたり、内容が最先端の分野に及ぶこともあって、自身の経験だけでは対応し難い場合があります。現在私が関わっている、気候変動が金融システムに与える影響の調査もそのひとつです。気候変動の経済社会への影響の解明は、世界的な潮流に違わず、日本銀行においても重要な調査分野の一つです。気候変動特有の不確実性などから、この分野には未だ多くの問いが残されており、経済は勿論、ファイナンスや工学といった様々なバックグラウンドの同じ志を持った同僚とともに、互いの専門性を尊重しながら、日々、粘り強く取り組んでいます。こうした過程への参画は知的刺激に満ちており、チームに貢献できるよう自己の能力を高め続ける必要性を強く感じます。

多様性を尊重する職場が安心感を醸成

職場環境という観点では、多様な職員が、専門性はもとより人格も含めてお互いを尊重しながら働ける環境を整備するという、組織的な取り組みが随所にある点も、入行後の発見でした。例えば、出産・育児支援をとっても多くの制度が導入されており、私自身も出産欠勤や育児休業の活用、事業所内保育所の利用などを経験しました。打ち合わせの時間を就業時間内に収める配慮など、職場の理解にも心強いものがあります。さらには、女性活躍の枠に留まらず、多様性の推進に向けた取り組みをもなされており、そうした全行的な雰囲気が、中途採用という属性をあまり気にすることなく働ける安心感に繋がっているように思います。

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