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【特定職(業務分野特定)】室屋 健介

【特定職(業務分野特定)】室屋 健介

前職:地方銀行

福岡支店 営業課

2024年4月  金融機構局入行 考査運営課 市場・流動性リスク考査グループ 2025年6月  福岡支店 営業課
地域金融と中央銀行、
その架け橋として

地域金融と中央銀行、その架け橋として

私の社会人としてのキャリアは、地元の地方銀行から始まりました。営業店で個人ローンや預かり資産の提案に携わり、お客さまの状況に応じた資産形成の支援を行っていました。成果が出た場面だけでなく、難しい局面でも丁寧に説明を尽くすことで信頼をいただけた経験は、金融に携わる者としての基本姿勢を形づくる大きな糧となりました。

その後、市場運用部署に異動し、有価証券関連の当局宛報告や市場部門の中期経営計画の策定等に携わりました。当時はマイナス金利が続くもとで、アフターコロナや地政学リスクの高まりなど、金融機関を取り巻く環境が大きく変化していました。私は「金利ある世界」の到来を前提に、預金の重要性や市場運用方針、地域・学生への金融教育等について議論を重ねながら、将来の収益構造や地域銀行の役割について構想を練る日々を過ごしました。

こうした経験を通じて、中央銀行が果たす役割をより近い場所で理解したいという思いが強まっていきました。新入行員向け研修で金融政策の講義を担当したことも後押しとなり、「日本銀行で働く」という選択肢が現実味を帯びていきました。

考査と金融調査を通じて、地域金融の現在と向き合う

2024年に日本銀行へ入行し、金融機構局考査運営課に配属されました。前職での経験を踏まえ、市場・流動性リスク管理を中心に、地銀から信金まで幅広い金融機関の考査を担当しました。

マイナス金利解除の直後であり、各金融機関は国内金利の上昇や預金基盤の弱体化など、多くの課題に直面していました。市場リスクではオルタナティブ投資や金利リスクの取り方、流動性リスクでは外貨調達のフィージビリティやストレステストの妥当性など、議論すべき論点は多岐にわたりました。考査先の方々と同じ目線で課題を整理し、改善に向けた対話を重ねる中で、感謝の言葉をいただくこともあり、やりがいを感じる場面が多くありました。

2025年からは福岡支店に異動し、金融調査を担当しています。福岡・佐賀県の金融機関に対して定期的にヒアリングを行い、各先が直面する課題や地域経済の変化を丁寧に伺っています。そこで得られた情報は支店長会議などを通じて本部にも共有され、金融政策運営に確かに活かされています。現場の声が政策判断につながっていく過程に関わることができる点は、中央銀行で働く醍醐味の一つだと感じています。

地域金融と向き合いながら、中央銀行としての使命を果たす

日本銀行で働く中で強く感じるのは、専門性の高い職員が互いの知見を尊重しながら業務に取り組む文化が根付いている点です。また、地域金融機関の方々も地域の未来を真剣に考え、誇りを持って業務に取り組まれています。そうした方々との対話は、自身の視野を広げ、成長を後押ししてくれています。

今後は、地域金融機関の健全性向上に資する対話をさらに深めるとともに、金融教育にも取り組んでいきたいと考えています。金融リテラシーは誰にとっても重要な基礎的スキルであり、一般の方々が安心して生活を営むための土台です。地域と全国、ミクロとマクロをつなぐ立場として、より良い金融の未来づくりに貢献していきたいと思っています。

日本銀行には、多様な経験を持つ人材が活躍できる環境があります。これまでの経験を活かしながら中央銀行の一員として成長したいと考える方にとって、ここには学びと挑戦の機会が広がっています。ともに働ける日を楽しみにしています。

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