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総裁談話・第一勧業銀行、野村證券関係

平成9年7月30日
日本銀行

1.今回の第一勧業銀行、および野村證券の一連の違法行為は、金融機関、証券会社としての信頼を著しく失墜させるものであり、極めて遺憾である。

2.このため、日本銀行は、本日、第一勧業銀行、および野村證券に対し、再発防止に向けて内部管理体制の整備等必要な改善措置を早急に講ずるよう強く求めたところである。今後、第一勧業銀行、および野村證券から、具体的な改善措置について報告を受けるとともに、その後の実施状況を確認していく考えである。

3.日本銀行としては、今回の事件により第一勧業銀行、および野村證券の財務内容の健全性が大きく損なわれることはないと受け止めているが、一刻も早く不正再発防止のための体制が整えられ、内外からの信認が取り戻されることを、強く期待している。

 なお、日本銀行としては、今回の事件を踏まえ、他の金融機関等に対しても、今後考査等の機会を通じ、内部管理体制の整備を含むリスク管理全般の一段の強化を促していく考えである。

以上