質問昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?
教えて!にちぎん
回答
財(モノ)やサービスの種類によって、価格の上昇率がまちまちであるため、お金の価値を単純に比較することはなかなか困難です。そこで、「今の物価は、昭和40年と比べてどのくらいの水準なのか?」という質問に置き換え、いくつかの数字を使って考えてみましょう。昭和40年当時に1万円で取引されていた物が、現在は何円ぐらいなのか、ということから、大体の価値が見えてきます。
ここでは、企業物価指数および消費者物価指数が1つの参考材料になります。企業物価指数を見ると、令和6年の物価は昭和40年の約2.5倍なので、昭和40年の1万円は令和6年の約2.5万円に相当する計算になります。また、消費者物価指数では約4.6倍なので、約4.6万円に相当するという計算になります(計算式参照)。
このように価格上昇率のモノサシとして何を使うかで計算結果はまちまちですので、あくまでも参考計数として考えてください。
計算式
- (1)企業物価指数(国内企業物価指数)
- 122.6(令和6年)÷49.0(昭和40年)=2.5倍
- (2)消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)
- 110.0(令和6年)÷23.9(昭和40年)=4.6倍
参考
- 「企業物価指数」と「消費者物価指数」の違いについて
「企業物価指数(国内企業物価指数)」(日本銀行)は国内において企業同士で取引される「財(モノ)」の価格を、「消費者物価指数」(総務省)は小売段階における「財」と「サービス」両方の価格を対象としている点で、モノサシの種類が異なります。