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バーゼル銀行監督委員会による「実効的な銀行監督のためのコアとなる諸原則」(バーゼル・コア・プリンシプル)改訂版の公表について

2024年5月7日
日本銀行

バーゼル銀行監督委員会(以下「バーゼル委」)は、4月25日、改訂された「実効的な銀行監督のためのコアとなる諸原則」(バーゼル・コア・プリンシプル、原題:Core Principles for Effective Banking Supervision)を公表しました(注1)

バーゼル・コア・プリンシプルは、銀行の健全性規制・監督の枠組みに関するグローバルな事実上の最低基準として機能しており、銀行監督当局及び銀行の自己評価のための基準として幅広く活用されているものです。

バーゼル・コア・プリンシプルは1997年の初版公表以降、これまでに2回にわたって改訂(2006年、2012年)されてきましたが、今般、12年振りとなる改訂が行われました。今般公表された改訂版では、前回改訂以降に規制・監督枠組みに大きな影響を与えた多くの重要な要素が反映されており、その中には、バーゼルIII改革や気候関連金融リスク、金融のデジタル化、ビジネスモデルの持続可能性、マクロプルーデンス監督、ノンバンク金融仲介(NBFI)、オペレーショナル・レジリエンスといった要素が含まれています。

今回公表された文書は、2023年7月に公表された市中協議文書に対して寄せられたコメントを踏まえて最終化され、2024年4月24日から25日にかけてスイス・バーゼルで開催された第23回銀行監督者国際会議(ICBS)において採択されました。

詳細につきましては、以下をご覧ください。

本件に関する日銀レビューにおける解説(注2)
日銀レビュー「バーゼルコアプリンシプルの改訂」 [PDF 915KB] (日本銀行金融機構局 中村慎太郎、松岡正洸、金融庁総合政策局 渥美予史斗)

  • (注1)同改訂にあたって組成されたバーゼル委傘下のタスクフォースでは、日本銀行金融機構局の峯岸審議役が共同議長を務めました。
  • (注2)2024年5月9日に追加掲載しました。