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北海道拓殖銀行の本州部分の受皿銀行について

1998年 2月17日
日本銀行

  1. 平成9年11月17日の北海道拓殖銀行の経営破綻発表に際し、道内部分の健全な資産・預金等が北洋銀行に引継がれることとされ、その時点で受皿金融機関が確定していなかった本州部分の営業について、受皿銀行を早期に見出すことが課題となっていた。
  2. 今般、北海道拓殖銀行の本州部分の営業は中央信託銀行が譲受けることで、両行間で基本的な認識が一致し、今後、営業譲渡に関する具体的協議に入ることで合意した旨、両行より報告があった。
    それによると、北海道拓殖銀行の本州の営業を中央信託銀行が承継するよう、本年秋頃を目処に、北海道拓殖銀行の道内営業の北洋銀行への承継と時期を合わせて、譲渡を行いたいとのことである。
  3. これにより、北海道拓殖銀行の本州部分の健全な資産・預金等が中央信託銀行に引継がれることとなる。営業を譲受ける中央信託銀行は、リテール信託業務の強化を図り、もってビッグバンに的確に対応していきたいとしており、北海道拓殖銀行の職員についても相応の引継ぎを行う方針と聞いている。
  4. 今後、不良資産の買取り等をはじめとする資金援助を行う預金保険機構を含めた当事者間で、それぞれが引継ぐ資産の規模や内容などの詳細が詰められていくことになる。
    日本銀行としては、大蔵省とともに、北海道拓殖銀行の各受皿銀行への営業譲渡が円滑に行われるよう、引続き協力して参る所存である。

以上