金融安定理事会による「2023年の銀行破綻:破綻処理への暫定的な教訓」の公表について
2023年10月11日
日本銀行
金融安定理事会(FSB)は、10月10日、「2023年の銀行破綻:破綻処理への暫定的な教訓」(原題:2023 Bank Failures: Preliminary lessons learnt for resolution)を公表しました。
2023年春の銀行セクターの混乱は、世界的な金融危機を踏まえ、金融機関の破綻処理のための国際的な枠組みとしてFSBが策定した「金融機関の実効的な破綻処理の枠組みの主要な特性 [PDF]」<金融安定理事会ウェブサイトにリンク>(2011年公表、2014年改訂)(以下、「主要な特性」)にとって初の試金石となりました。これを受け、FSBは、一連の出来事から得られる破綻処理に関する教訓の整理を進めてきました(参考:「金融安定理事会による本会合議事要旨の公表について」)。
本報告書では、こうした作業の成果として、(1)クレディ・スイスの事案を踏まえたG-SIBの破綻処理および(2)米国の事案を踏まえたシステミックに重要なより広範な銀行の破綻処理について、「主要な特性」に照らした暫定的な教訓を示しています。FSBは、今後、これらの教訓をさらに深堀りすることとしており、その中には、公的流動性バックストップやベイルイン実行に向けた法的な課題、デジタル化の破綻処理への影響などが含まれます。
詳細につきましては、以下をご覧ください。
- プレス・リリース(原文 [PDF])<金融安定理事会ウェブサイトにリンク>
- 「2023年の銀行破綻:破綻処理への暫定的な教訓」(原文 [PDF])<金融安定理事会ウェブサイトにリンク>
関連サイト : 金融安定理事会ウェブサイト(外部サイトへのリンク)