補完貸付の概要
2024年4月1日現在
日本銀行金融機構局
この資料は、日本銀行が「補完貸付制度基本要領」に基づいて行う補完貸付の概要を記載したものです。また、記載している内容は、今後変更することがあり得ますので、予めご承知おき下さい。
1. 貸付先
金融機関、第一種金融商品取引業者、証券金融会社、または短資業者のうち、貸付先となることを希望する先で、信用力が十分であると日本銀行が認めた先を貸付先とします(注)。
貸付先の承認は、原則として年1回の頻度で更新します。
- (注)日本銀行では、ペイオフ全面解禁後の金融システム面への対応の一環として、2005年に補完貸付先の承認取消しにかかる予告措置を導入しています。同措置の概要については、「補完貸付先の承認取消しにかかる予告措置の概要 [PDF 345KB]」をご参照下さい。
2. 貸付店
日本銀行本店(業務局)または支店のうち、各貸付先が指定した店舗を貸付店とします。
3. 貸付期間
1営業日とします。
4. 貸付利率
基準貸付利率とします(注)。
- (注)ただし、1積み期間に累計で5営業日を超えて貸付けを実行した場合、6営業日目以降は+2%の上乗せ金利を加えた利率を適用します(ただし、現在は、当分の間臨時措置として、この上乗せ金利を適用せず、すべての営業日を通じて基準貸付利率による利用を可能とすることとしています。)。
5. 担保
補完貸付にあたっては、日本銀行が適格と認める担保を予め受入れるものとします。
6. 貸付金額
貸付先が日本銀行に対して差入れている適格担保の担保価額の範囲内で、貸付先が希望する金額とします。
7. 実行方法
日本銀行は、貸付先から日本銀行が別に定める刻限までに借入申込みを受けた場合には、受動的に貸付けを実行します。
貸付けは、電子貸付の方式により行います。
日本銀行による貸付けの実行は即時処理により行います。また、貸付先から日本銀行への返済は翌営業日のコアタイム開始後速やかに行います。