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G10中央銀行総裁によるプレス・リリース(仮訳)

中央銀行と技術業界は銀行券偽造に対抗するため協調

2004年3月9日
日本銀行発券局

パーソナル・コンピュータやデジタル画像処理機器が銀行券の偽造に使用される傾向が強まっているため、G10中央銀行総裁は、2000年5月、中央銀行のグループに対し、パソコンを使用した偽造を防止するためのシステムの開発活動を承認した。2004年3月の会議において、G10中央銀行総裁は、当該活動分野において重要な進展があることに注目した。

中央銀行偽造防止グループ(Central Bank Counterfeit Deterrence Group <CBCDG>)は、パーソナル・コンピュータやデジタル画像処理機器を使って、保護された銀行券の画像を取り込んだり、複製したりすることを防止する技術で構成される、偽造防止システム(Counterfeit Deterrence System)を開発した。

パーソナル・コンピュータのハードウェアやソフトウェアの主要メーカーは、偽造通貨が顧客や一般の人々に与える損害を認識し、このシステムの自主的採用を行っている。この技術には、パーソナル・コンピュータやデジタル画像処理機器の使用状況を追跡する機能はない。また、これら機器のユーザーは、同技術を搭載している製品の性能や効率に差異を感じることはない。

本件に関する追加情報は、ウェブサイトwww.rulesforuse.orgで得られる。このサイトは、さまざまな国における、銀行券の複製行為に関する規制にリンクしている。この新しい技術によって、ユーザーが銀行券画像を複製する権利を制約されることになる国においては、中央銀行(または適切な当局)が、要件にしたがって、複製に利用できる銀行券画像を提供する。銀行券画像を提供している国については、ユーザーはwww.rulesforuse.orgのウェブサイトを通じて、銀行券画像の入手方法や入手先に関する情報を得ることができる。

CBCDGとは何か?

CBCDGの役割は、銀行券のセキュリティにとって脅威となるものについて研究し、銀行券発行当局が実施すべき解決策を提案することである。CBCDGは、27の中央銀行ならびに銀行券印刷当局によって構成される作業グループである。ベルギー国立銀行のMarc Salade氏がCBCDG議長を、カナダ銀行のLorraine Laviolette氏がCBCDG活動のプロジェクト・ディレクターを務めている。CBCDGは、事務局が置かれているバーゼルの国際決済銀行(BIS)において年次総会を開催している。

以上