日本銀行当座預金決済における次世代RTGSの展開
2005年11月29日
日本銀行
今般、日本銀行は、民間決済システムを含むわが国大口資金決済システム全体の安全性、効率性の一段の向上を狙いとして、(1)日銀当預における即時グロス決済(RTGS)に流動性節約機能を導入するとともに、(2)現在、民間決済システムを通じて時点ネット決済で処理されている大口資金取引についても、流動性節約機能を備えた日銀当預RTGSで処理できるようにすることにより、わが国RTGSの拡大を図ること(「次世代RTGS」)が適当と判断しました。
日銀当預決済はわが国金融システムの基幹的なインフラストラクチャーであるだけに、「次世代RTGS」構想の展開により金融機関等の実務や市場取引の慣行などに影響が及ぶことが考えられます。また、「次世代RTGS」が目指す効果を十分に発揮していくためには、日銀当預取引先や民間決済システム運営主体とその参加者など、幅広い関係者の方々と本件の意義やわが国資金決済システムの将来像について認識を共有したうえで、各々のシステム対応や市場慣行の検討といった観点からご協力頂くことが不可欠であると考えています。
以上を踏まえ、日本銀行は、「次世代RTGS」に関するご意見を頂くべく、本日、ペーパーを取りまとめ、これを全ての当座預金取引先と主要な民間決済システム運営者にお配りしました。