FIN/SUM(フィンサム)2024における日本銀行企画セッション:「ホールセール決済の将来像」の議事の概要(4月30日、議論の概要等を追加掲載しました)
2024年3月6日
日本銀行決済機構局
日本銀行では、2024年3月6日、日本経済新聞社・金融庁主催のFIN/SUM 2024(外部サイトへのリンク) において、「ホールセール決済の将来像 powered by 日本銀行」と題する企画セッションを開催しました。
近年、ホールセール決済領域では、技術発展を取り込みつつ、改善に向けた多くの取り組みがみられています。また、新しい形態のマネーを活用する試みもみられています。今回のセッションではホールセール決済に焦点を絞り、その過去から現在にかけての発展の潮流や近年における新しいマネー、現在の実務における課題、これらを踏まえた決済の将来像に関する論点について、実務家や学者の方々にご登壇頂き、パネルディスカッションを行いました。
- セッション1:ホールセール決済の過去・現在・未来
- セッション2からの議論に資するよう、日本銀行より、情報技術の発展に伴うホールセール決済における過去から現在にかけての発展の潮流や、ステーブルコイン、トークン化預金、ホールセールCBDCといった新しい形態のマネーの活用に向けた試みについて、実例と共に紹介しました。
- セッション2:ホールセール決済の現在の課題
- ホールセール決済の現在の実務における課題や、その改善に向けた取り組みとともに、そうした取り組みを進めるうえで残された課題について、実際に実務に携わる方々に紹介頂き、意見交換をして頂きました。
- セッション3:ホールセール決済の将来像
- 技術革新や外部環境の変化を踏まえ、既存のホールセール決済インフラの中での改善を目指すとすれば何をすべきか。新しい技術によるインフラを導入する場合には、ホールセール決済システムの全体像をどのように描いていくべきか。ホールセール決済システムの将来について、実務、アカデミズム双方の視点からその全体像を俯瞰するような議論を行いました。
1.日時
2024年3月6日(水) 13:30-15:40
2.場所
丸ビル7 階ホール(FIN/SUM2024会場)
3.プログラム
(1)セッション1(13:30-13:50)
- テーマ:
- ホールセール決済の過去・現在・未来
- 説明:
- 日本銀行 決済機構局 決済システム課長 須合 智広
説明資料 [PDF 1,727KB]
(2)セッション2(13:50-14:40)
- テーマ:
- ホールセール決済の現在の課題
- モデレーター:
- 明治大学 政治経済学部 教授 小早川 周司 氏
議論の概要 [PDF 307KB] - パネリスト:
- トレードワルツ 執行役員COO、CMO 兼 マーケティング&セールス本部長 染谷 悟 氏
JPモルガン・チェース銀行 東京支店 インダストリー・イシューズ 決済事業本部 マネジング ディレクター 田貝 征之 氏
SBIデジタルアセットホールディングス 代表取締役CEO フェルナンド バスケス 氏
三菱UFJ銀行 経営企画部 事業開発室 次長 渡邉 仁 氏
(3)セッション3(14:40-15:40)
- テーマ:
- ホールセール決済の将来像
- モデレーター:
- 東京大学 大学院経済学研究科 教授 柳川 範之 氏
議論の概要 [PDF 330KB] - パネリスト:
- 三井住友フィナンシャルグループ 執行役専務 グループCDIO 磯和 啓雄 氏
明治大学 政治経済学部 教授 小早川 周司 氏
早稲田大学 政治経済学術院 教授 戸村 肇 氏
日本銀行 決済機構局長 武田 直己
4.照会先
決済機構局決済システム課
E-mail : post.payment-forum@boj.or.jp