BISの実験プロジェクト「アゴラ」への日本銀行の参加について
2024年4月4日
日本銀行
日本銀行は、国際決済銀行(Bank for International Settlements、BIS)が企画・運営する新規の実験プロジェクトである、アゴラ(アゴラはギリシャ語で市場(いちば)という意味)に参加します。本プロジェクトは、分散型台帳技術を使ったプラットフォーム上に、商業銀行預金と中央銀行預金の両方を乗せ、それらを使って安全かつ効率的なクロスボーダー決済を行う、新しいタイプの決済インフラの可能性について検討するものです。
プロジェクト・アゴラでは、7つの中央銀行(フランス銀行<ユーロシステム代表>、日本銀行、韓国銀行、メキシコ銀行、スイス国立銀行、イングランド銀行、ニューヨーク連邦準備銀行)と、それらの法域の民間金融機関が協力して検討作業を行います。民間金融機関の取りまとめは、国際金融協会(Institute of International Finance、IIF)が行います。
現行のクロスボーダー決済には、コスト、スピード、透明性、アクセスに課題があると指摘されています。本プロジェクトは、金融の廉潔性(integrity)を維持しつつ、こうしたクロスボーダー決済における課題の克服を目指しています。今後BISでは、民間金融機関に向けて、プロジェクト・アゴラへの参加募集を公表する予定です。
- BISによる公表文<国際決済銀行ウェブサイトにリンク>
照会先
決済機構局
E-mail : post.payment-conference@boj.or.jp