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「金融システムレポート」の公表時期の変更について

2007年3月13日
日本銀行

日本銀行では、2005年から年1回夏に「金融システムレポート」を公表してきましたが、今回の公表分より、年2回春と秋に公表していくことといたしました。

なお、レポートの作成は、引き続き金融機構局が担当します。

以下には、2007年3月号の(はじめに)を掲載しています。全文は、こちら [PDF 865KB]から入手できます。

はじめに

日本銀行では、(1)わが国の金融システムの安定度・機能度について、包括的な分析・評価を示すこと、(2)上記を通じて、各経済主体との間で金融システムの機能向上や安定確保に向けたコミュニケーションを深め、金融システムの持続的な安定や経済の健全な発展に繋げていくことを目的として、2005年から年1回夏に「金融システムレポート」を公表してきた。

日本銀行は、今般、「金融システムレポート」を、年2回春と秋に公表していくこととした。これは、金融システムの調査・分析をさらに充実させていくとともに、その成果をよりタイムリーに情報発信していくことを企図したものである。今回公表するレポートでは、金融システムの現状評価のほか、その機能度や頑健性を検証した。また、秋に公表予定の次のレポートでは、銀行経営の今後の課題等を含め、金融システムを巡る問題について、より包括的に分析する予定である。

金融システムのマクロ的な視点に立った調査・分析においては、金融システム全体としての機能度、頑健性を的確に評価していくことが重要である。機能度の面では、わが国経済の持続的な成長に貢献するよう、金融システムがより効率的な資源配分を促す方向に機能しているかを評価していく必要がある。また、頑健性の面では、持続的な成長を阻害する要因となりうる不均衡・脆弱性に対して金融システムがどの程度まで頑健であるかを検証していく必要がある。こうした金融システムに関する調査・分析は、金融政策の波及メカニズムの評価という視点からも有用と考えられる。

日本銀行としては、今後とも、金融システムに関する調査・分析活動やその成果の公表、さらには各種施策の適切な実施などを通じて、わが国金融システムの機能向上や持続的な安定確保に貢献していきたいと考えている。

以上