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東アジアのプレゼンスの高まりと国際的な景気循環

2005年 1月
日本銀行国際局
大山慎介※1
森 知子※2

日本銀行から

 以下には、(要旨)を掲載しています。全文は、こちら(ron0501d.pdf 152KB)から入手できます。

  • ※1日本銀行国際局米州・欧州調査担当(shinsuke.ooyama@boj.or.jp)。
  • ※2日本銀行国際局アジア調査担当(tomoko.mori@boj.or.jp)。

要旨

 東アジア諸国・地域(中国、NIEs、ASEAN)は、「世界の工場」と「世界の一大需要地」という2つの面で国際経済の中でのプレゼンスを高めている。その過程では、アジア域内で産業内貿易を中心に国際分業が進展するとともに、他の国・地域を含めて需要の相互依存関係が深化している。こうした貿易関係の変化などを背景に、近年、国際的な景気循環の共変性が総じて高まっている可能性が高い。その中でも、中国や米国の景気変動が他の国・地域に及ぼす影響が大きくなっているほか、NIEsやASEANが輸出相手国のショックに対してより敏感に反応するようになっているとみられる。