このページの本文へ移動

「今後の輸出動向を左右する2つの要素」

IT関連財の在庫調整と米国テロ事件の影響

2001年11月6日
中山興

日本銀行から

経済点描は、景気動向や中期的な経済テーマ、あるいは経済指標・統計に関する理解を深めるための材料提供を目的として、日本銀行調査統計局が編集・発行しています。ただし、レポートで示された意見や解釈に当たる部分は、執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

以下には、(要旨)を掲載しています。全文は、こちら (rkt01j02.pdf 45KB) から入手できます。

要旨

 わが国の景気は、年初来の輸出の大幅な減少を起点として、厳しい調整局面を続けている。この現在まで続く輸出の減少には、米国をはじめとする世界景気の急減速、とりわけIT関連部門における世界同時的な需要の後退と、在庫調整の動きが強く影響している。

 以下では、IT関連部門での調整や世界景気の同時減速と、その下で起こった米国での同時多発テロ事件やその後の展開がもたらすわが国経済、とりわけ輸出面への影響について、論点整理を試みたい。