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東アジア向け輸出はなぜ伸びる

構造VARで検証する中国以外の理由

2004年2月25日
佐々木仁

日本銀行から

経済点描は、景気動向や中期的な経済テーマ、あるいは経済指標・統計に関する理解を深めるための材料提供を目的として、日本銀行調査統計局が編集・発行しています。ただし、レポートで示された意見や解釈に当たる部分は、執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

以下には、(要旨)を掲載しています。全文は、こちら (rkt04j02.pdf 64KB) から入手できます。

要旨

日本経済の緩やかな回復の原動力は輸出であり、とくに東アジア向けの輸出が強い。その背景としては、(1)中国の内需拡大を挙げることができるが、それ以外にも、(2)IT関連需要を中心とする世界景気の回復が、日本の場合は、とりわけ東アジア向けの輸出増加につながりやすい、という国際分業構造の特性も指摘できる。本稿では、この二つ目の点について検証を試みる。