マクロプルーデンス政策手段を巡る最近の議論
2012年8月3日
金融機構局 杵渕輝、柳澤みずき、菊田直也、今久保圭*
- 現企画局
要旨
金融システム全体の安定を確保するための「マクロプルーデンス」に関する取組みが各国に広がっている。「マクロプルーデンス」の考え方自体は決して目新しいものではないが、その具体的な政策論はまだ途上であり、政策当局におけるコンセンサスが形成されているとは言い難い。こうした中、中央銀行をはじめとする各国の金融当局の間では、マクロプルーデンス政策の実用化に向けた議論が活発になっている。本稿では、政策手段の選択、政策発動のタイミング、政策効果の波及経路を中心に、最近の実用化に向けた議論を紹介する。
日本銀行から
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