中央銀行発行デジタル通貨について─海外における議論と実証実験─
2016年11月17日
決済機構局 小林亜紀子、河田雄次、渡邉明彦、小早川周司
要旨
新しい情報技術を各種の金融サービスに活用していく「フィンテック(FinTech)」への関心が世界的に高まる中、中央銀行が自ら発行する通貨などに、こうした技術を活用する可能性についても、さまざまな議論や調査分析が行われている。とりわけ、最近では、フィンテックを代表する技術とされる「ブロックチェーン」や「分散型元帳技術」について、中央銀行が自ら実証実験を行う事例もみられている。日本銀行としては、これらの調査分析や実証実験などの動向を丹念にフォローしつつ、フィンテックを巡る国際的な議論に積極的に参画していく考えである。
日本銀行から
日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。
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